2017年5月、民進党の大西健介衆院議員が、衆院厚生労働委員会で美容外科の広告規制について、このように述べました。

「(美容外科は)非常に陳腐なCMが多い。
皆さんよくご存じのように、例えば『Yes!〇〇』と、クリニック名を連呼するだけのCMとか」

『Yes!〇〇』という言葉は、美容外科『高須クリニック』の有名なキャッチフレーズを指しているように感じます。

この発言に対し、高須クリニック院長の高須克弥さんは、大西議員と民進党の蓮舫代表を名誉棄損で訴えました。

高須院長、涙ながら想いを語る

2017年7月24日、東京地裁で行われた第1回口頭弁論。被告人である大西議員と蓮舫代表は欠席し、弁護士のみが姿を現しました。

意見陳述の場で、高須院長は美容外科医としての仕事について、こう述べます。

「日本の医療は国家主導で発展してきました。国家統制の枠からはみ出して、民間主導で独自の発展をしてきた美容医療、美容外科手術はいかがわしい医療とみなされてきました」

「病気でない人にメスを入れるのは治療でないという理屈から、美容外科は診療科として認められなかったのです」

産経ニュース ーより引用

美容整形に対する世間の意識を変えるべく、自ら進んでメディアに顔を出していた高須院長。

いくらバッシングを受けようが、多くの人に「美容整形は後ろめたいことではない。人生を楽しむ権利は誰にでもある」と伝えたかったと熱弁をふるいます。

『Yes!高須クリニック』は、亡き妻の遺産であり、宝

そんな高須院長を支えてきたのは、2010年に亡くなった、高須院長の妻・高須シヅさん。大学時代の交際の末、結婚しました。

『Yes!高須クリニック』というキャッチフレーズについて、高須院長はこのように陳述します。

 「『イエス高須クリニック』の企業キャッチコピーは妻の遺産であり、私の大切な宝であります」

産経ニュース ーより引用

紙を持つ手を震わせ、涙を流しながらそう述べた高須院長。

誇りを持って取り組んでいる仕事や、愛する妻の考えたキャッチフレーズを『陳腐』といわれた悲しみは、想像以上のものだったことでしょう。

「亡き妻に、今日のことを報告します」

閉廷後、取材陣の前に姿を現した高須院長。「つい、感情が昂って泣いてしまった。美容外科だって立派な医療なんです」と、まっすぐな目でコメントしました。

そして、『Yes!高須クリニック』のキャッチフレーズを考えた亡き妻・シヅさんに対し、このように述べました。

「ちゃんと名誉を守るために、一生懸命やってるから…と(シヅに)報告します。
『グッドジョブだ、イエス高須クリニックだと褒めてくれ』と」

長年技術を磨いてきた自分の仕事の誇りと、妻の残してくれた遺産を守るため…高須院長は、なんとしても侮辱的な発言を許すことができなかったのでしょう。

このままでは、いままで治療を受けてきた人や、ほかの美容外科医をも侮辱することになってしまう…そう考えたのかもしれません。

次回期日は、10月16日とのことです。

[文・構成/grape編集部]