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ファッション誌で起こる女のバトルをテーマにした『セシルのもくろみ』第2話。前回、北春日部の弁当屋でパートをしているミヤジ(真木よう子)は、嘘だらけでくだらないと思いつつも、自分の正義を貫くために読者モデルをやる決意をした。第2話では徐々に動き出したヴァニティに関わる人たちのギスギスした人間関係に注目してみた。

読者モデル同士のギスギス

ある日のメイクルームでの出来事。坂下葵(佐藤江梨子)はミヤジと同期の人妻読者モデル。かなりの野心家で男性副編集長の石田に色仕掛けで近づき、そこで専属モデル同士のいざこざを聞きつける。自分がいち早く情報を手に入れたことに有頂天になりつつ、「子育てのことでケンカするなんてバカみたい。自分たちがガキなのよ」と鼻で笑う葵だった。

しかし、葵がメイクを終えて部屋を出ると、同じくミヤジと同期でママでもある読者モデルの小田萌子がこう言った。「葵さんは子どもがいないから、子育てのことでケンカするなんて理解できないのよね。誰がガキなんだか」誰かがいなくなればすぐその人の陰口。メイクルームは女が仮面をつけるところでありながら、心の仮面は剥がれ落ちる場所のようだ。

編集部での出世争いのギスギス

デスクの黒沢(板谷由夏)と副編の石田は同期でありながら、今は上下関係がある立場。美人人妻モデルに言い寄られ、読者モデルの企画を通した石田に対し、読者モデルの担当は自分だと言い張る黒沢。石田は「黒沢が頼りないんじゃないの。それとさー、あんたってのやめてくれるかな。同期でも副編集長だから」と役職を振りかざした。

編集部員の小池雅美もキーマンになりそうだ。黒沢が読者モデルから誰かを専属モデルに昇格しようとしているのを知っているのに、石田に聞かれたときには「さー、私は聞いてませんけど」とサラリと交わした。この女、なかなかのしたたかさがある。

ミヤジVSハマユカのギスギス

第2話では、まだミヤジはハマユカ(吉瀬美智子)は新人読者モデルと専属トップモデルという距離のある関係のまま。ハマユカは子どもが同じ中学と知ってミヤジを自宅に招いた。その自宅は逗子から海辺に向かった高級住宅街。プールのある庭つきの大豪邸に住み、夫は有名作家であることを知る。圧倒的な違いを感じながら、ハマユカにもらった大量の服を持ち帰るミヤジだった。

ミヤジは「また遊びに来て」というハマユカの言葉をそのまま受け取り、後日、自分が働く弁当屋で人気のポテトサラダをハマユカに持っていく。そこでアル中で倒れる夫と姑にダメ嫁扱いされているハマユカを見てしまった。

北春日部から逗子駅まで電車で2時間8分。乗り換え4回、片道1491円。ポテトサラダを持っていくには非現実的すぎるが、第3話でミヤジとハマユカがどうなるのかが楽しみだ。
(サトウヨシコ)