すがすがしいほど一直線なGIRLFRIEND。彼女達が見る未来は明るい(撮影・冨田味我)

 大阪出身の4人組ガールズバンドGIRLFRIENDが26日に、3rdシングル「キセキラッシュ」をリリース。SAKIKA(Vo、Gt)、NAGISA(Gt)、MINA(Ba)、MIREI(Dr)のメンバー全員が現役女子高生。同曲はキュートでティーンズらしい、女の子の等身大な気持ちを真っ直ぐにぶつけた楽曲。今作ではMY FIRST STORYのSHOとともに楽曲を制作。彼との出会いで彼女たちもバンドとして成長できたと話す。「奇跡はすべて必然にできる」とすがすがしいほど一直線な彼女たちに、等身大の話から未来への展望など話を聞いた。

スポーツに打ち込んでいる方へ

SAKIKA

――活動を始めてから約2年半、デビューから半年が経ちます。環境の変化に戸惑いを覚えることはないですか?

MIREI 戸惑いはないのですが、「どうやったら、もっともっと自分たちのことを知ってもらえるだろうか?」ということは、日々みんなで考えてます。

――その答えを導くのは、なかなか難しいとは思いますが。

MIREI そうなんです。たくさんの人たちに知ってもらうことは、すごく難しいことです。でも、「その世代に一番刺さる音楽」であったり、「その音楽に心を惹かれる」ものができたらチャンスかな? とは想像しています。

――「キセキラッシュ」は、世代を超えて刺さる歌になったのではないでしょうか?

SAKIKA だとしたら嬉しいです。今回の楽曲は、MY FIRST STORYのSHOさんと一緒に制作しました。

――MY FIRST STORYのSHOさんとは、どういう経緯で今回の共作に繋がったのでしょうか?

SAKIKA 今年の3月に開催したワンマンライブにSHOさんが観に来てくださいました。そこで初めてお会いして、それをきっかけにお話をさせて頂いて、一緒に曲を作ることになりました。

 新しいシングルを夏頃にリリースすることが決まっていたので、SHOさんと「夏が似合う、すごく爽快感があってテンポの速い曲を作りたい」「SHOさんと一緒に楽曲を作る以上、私たちだけじゃ生まれない表情はもちろん、他のガールズバンドには表現出来ない一面を出したい」というお話をした上で、「キセキラッシュ」を作りました。

――SHOさんとの出会いは、メンバーにも良い刺激を与えましたか?

SAKIKA すごくいい刺激になりました。今回のアレンジは、私たちだけでは絶対に思いつかないアイデアもいろいろあったし、アレンジ面はとくに勉強になりました。

MIREI 楽曲に起伏を持たせたところは、SHOさんのアイデアがあってやもんな。

SAKIKA そう。Aメロでガッと落ちて、上げて、Bメロでまたガッと落ちて浮き上がってという感じの抑揚の付け方は、SHOさんのアドバイスがあって学べたことでした。

NAGISA ギターのフレーズもそうやな。自分だけじゃ絶対に出てこうへん、フレーズが生まれたのはSHOさんのアイデアのおかげやし、「こういう弾き方もあるんや」とすごく勉強にもなりました。確かに難しかった面もありましたが、それ以上に楽しいレコーディングになりました。

GIRLFRIEND

MIREI メンバーみんなのタテのリズムが、ビシッと合ったときの音が、演奏していてすごく気持ちいいです。そこは、これからのライブでも「キセキラッシュ」の魅力にしていきたいところです。

――歌詞がすごくいいですよね。<奇跡は明日になればヒツゼンになる>。聴いていてまさに「そうだな」と感じました。

NAGISA 物事は、考えようによっては全部奇跡になります。

SAKIKA ホンマその通りやな。何かを起こそうと頑張れば、それを実際に起こせるし、それを奇跡と呼んでしまうならそうだと思う。何事もネガティブには考えず、何かしら夢に向かって思う気持ちがあるのなら、それを思い続けること。

 それが大事だなと、改めて「キセキラッシュ」を通して感じています。まだまだ先は長いからこそ、これからも自分たちらしさを持った上でいろんな奇跡を起こしていきたいです。

――聞いていて、とても気持ちが高揚していく楽曲に仕上がっていますね。

SAKIKA そうですよね。テンポも速いし、ノリノリな楽曲なので、聞いていて気持ちが掻き立てられる感じになっていくのじゃないかな、と思います。

――歌声もガツンと効いていて、歌詞も<奇跡はヒツゼンになる>とすごく前向きですね。

MIREI とても前向きです。今回、「キセキラッシュ」が全国18エリアで高校野球関連番組のテーマ曲として使われています。高校球児のみなさんなどスポーツに打ち込んでいる方には特に<泥で汚れた背中が こんなにもかっこいいだなんて 知らなかったんだ>という「キセキラッシュ」の歌詞が、頑張る気持ちに刺さってくれたらなぁと願っています。

4人が4人とも主役

NAGISA

――皆さんも、これまでにいろんな奇跡を必然に変えてきたのでは?

SAKIKA どうなんだろう!? でも、周りがどうであれ、私たちは私たちだからという気持ちで“自分たちらしさ”を模索しながら、活動を続けてきたし、一つひとつの小さな努力の積み重ねが今に繋がったと考えています。奇跡というか、結果を必然にしてきた面はあると思います。

――今“自分たちらしさ”と言っていましたが、そこをメンバーの皆さんはどのように捉えていますか?

MIREI GIRLFRIENDはメンバー全員が楽曲を作れます。しかも、メンバーそれぞれのキャラクターも違うし、作ってくる曲調も違います。だけど、誰が持ってきた原曲でも、それを4人で一つに合わせると、それぞれの個性を曲の中に活かした上でGIRLFRIENDらしい楽曲に仕上がる、と私は感じてます。

 NAGISAやSAKIKAのギターのリードやリフにも、2人の洋楽好きな“オシャンティー”なテイストが出ていたりもします。そういうところにも、私はGIRLFRIENDらしさを感じてます。

SAKIKA 私たち、全員高校生で。その点は、強い武器にしていけるところだなと思っています。しかもGIRLFRIENDのメンバーは、全員が作詞作曲できるだけじゃなくて、歌うこともできます。さらに、一人ひとりしっかり自分の意見を持っている。

 4人が4人とも主役で、一人ひとり大事なキーパーソンが集まったバンドがGIRLFRIEND…という風になれたらいいなと思っています。

NAGISA 正直、まだまだGIRLFRIENDらしさ、というものは固まっていないのですが。みんなも言っているように、一人ひとり性格も趣味も個性も違うので、それをGIRLFRIENDの中で活かしたいな、といつも思っていて。

 私が理想としているのは、一つの色に特定されるイメージではなく、カラフルな色を出しているのだけど、「そのカラフルさがGIRLFRIENDだね」という風になっていくことです。

MINA GIRLFRIENDの楽曲は、一人ひとり持ってくるデモ音源を聞くだけで、「これは誰が書いた」とわかるくらいに個性的です。そんな個性の集合体がGIRLFRIENDです。NAGISAも言っているように、特定の色に染まるのではなく、「こういう系統の曲をやりたい」など、いろんな表情を持った歌を表現していけるバンドになりたいなと思っています。

考えようによっては全部奇跡になる

MINA

――「キセキラッシュ」を作り上げて手応えはありますか?

MINA 私はベースを演奏する時はいつも指弾きで、指で弾くことが好きです。でも、「キセキラッシュ」に関しては、エモーショナルさを出すためにピックで弾いたほうが勢いが出ると思って、初めてピック弾きに挑戦しました。

 理想の音を鳴らすまで苦労もしましたが、ゴリゴリとした音になったし、MVでも凛々しく格好よく弾けてるので、そこも見て欲しいなと思います。

SAKIKA とても歌いがいのある楽曲です。とくにサビの<奇跡は〜ヒツゼンになる>の部分は、自分にもすごく当てはまることだし、聞いてくれた人たちにも共感してもらえるなと思ったので、そこは強く感情を込めて歌いました。何より「キセキラッシュ」は、テンポが185でGIRLFRIEND史上一番速い曲になりました。実際、歌っていても聞いていてもテンションが上がってくるので、ぜひ聞いてテンションを上げて欲しいです。

NAGISA ギターは本当にキャッチーだし、すごく疾走感が出ていればいて、キメも多い楽曲です。とくにキメの部分をみんなでビシッと決められた時は、演奏していて気持ちがガッと掻き立てられると思います。だから、何かを頑張ろうと思ってるときにこの歌を聞くと、気持ちが掻き立てられると思います。

MIREI 速いのはもちろん、すごく激しいドラム演奏をしているように、これまでの中でも、一番演奏しがいのあった曲です。何より、「キセキラッシュ」は前向きな歌です。自分で演奏しながら、そういう気持ちになっていきますからね。

何年経ってもガールズトークはしてる

MIREI

――「キセキラッシュ」はエモーショナルですが、カップリングに収録した「Girl's Talk」はポップチューンですね。今回の作品の中でさえも巧みに振り幅を出しています。

SAKIKA そこは、あえて意識したところです。この歌はまさに、私たちの日常を切り取った歌になりました。

MIREI いろんな可能性を求めたいからこそ、いろんな表情に挑戦し続けていきたいです。しかも、そういう挑戦をメンバーみんなが楽しみながらやっているからね。

――女の子の会話は、いつでも3割増しなのですか?

SAKIKA そういうときもあれば、そういう人もいるということです。学校の友達と話していてもそこは感じていたけど、特に大阪人はけっこう会話の内容を割り増ししてくところはあるよね。大阪のおばちゃんとか、だいぶ盛ってるなと感じる。

MIREI まぁ、そのほうが話が盛り上がるから(笑)。

NAGISA 盛り上げて、オチを作る。その辺は関西人特有なんでしょうね。

――みなさんも、話し始めたら会話は止まらなくなってしまう?

MIREI ずっと話してます。今はみんなで住んでいて、いつも一緒にいるのに、それでもしゃべりだしたら止まらんもんな。そんな、大したこと話してないのに(笑)。

SAKIKA 高校生の日常を書きたいなと思ったときに出てきたのが、この「Girl's Talk」でした。こういう内容って、今、リアルに高校生だからこそ歌えること。10代の今だからこそ歌える曲って、きっといろいろあると思う。それを今の私たちは出していきたいなと思っているし、それこそが今のGIRLFRIENDらしさに繋がるんだろうな、と思っていて。

――でもガールズトークは、いくつになっても女性はやっているものですよね。

NAGISA そうかぁ、大人の女性たちは「女子会」をやっていますもんね。

MIREI うちらも、何年経ってもガールズトークはしてるんやろうなぁ。でも、話の内容だけは今より成長してたいですね(笑)。

 「Girl's Talk」は、ほんま同世代やったら絶対に共感できると思う。とくに学生の場合、休み時間が終わって欲しくないと思うのと一緒で、ガールズトークはずっと話が途切れない。だから、この歌を聞いて「わかるー」と思ってくれたら、一番嬉しいです。

NAGISA 「Girl's Talk」はすごく可愛い曲。私たちと同世代の人は特に、お泊まり会をしたときにBGMに流してもらいながら、友達とワイワイして欲しいなと思います。

SAKIKA 「キセキラッシュ」とは正反対な可愛い歌になりました。この曲を通してGIRLFRIENDの新しい一面を見てもらえたら嬉しいです。

MINA 初めてSAKIKAから音源を受け取って聴いたときから、「すごい可愛い歌詞やなぁ」と思っていて、自分でも共感する言葉がいっぱいありました。私たちと同世代の女子はもちろん、社会に出て働いてる大人の女性の方にも共感してもらえたら嬉しいなと思います。

――夏にはライブなどいろいろイベントがあるみたいですね。

SAKIKA この夏はキャンペーンやイベント出演などのライブ活動がいろいろ控えてるので、地方を含め、いろんなところへ足を運びます。この「キセキラッシュ」を通していろんな奇跡を起こしていきたいです。まずは、GIRLFRIENDのライブに遊びに来て欲しいです。ぜひ、一緒にライブで盛り上がりましょう!

(取材=長澤智典/撮影=冨田味我)

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