バチカンのサンピエトロ広場で、水が流れていない噴水の近くでマンホールのふたを持ち上げる消防隊員ら(2017年7月25日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】イタリアで干ばつが長引き、ローマ法王庁(バチカン)は25日、サンピエトロ広場(Saint Peter's Square)の由緒ある噴水を止めた。ローマ(Roma)では、水の噴き出し口が長くカーブを描いて「ビッグノーズ(高い鼻)」と呼ばれる約300の噴水がすでに停止されており、給水制限も検討されている。

 バチカン市国内で止められたのは17世紀の彫刻家カルロ・マデルノ(Carlo Maderno)とジャン・ロレンツォ・ベルニーニ(Gian Lorenzo Bernini)が制作した2つの噴水など。両噴水の空になった水盤は、農作物にも壊滅的な被害が出ている現在の猛暑を象徴するものだ。

 イタリアでは今春の雨が過去60年で2番目に少なく、1〜6月期の降水量は前年を33%も下回った。これを受け10州が非常事態宣言の発令を求めている。今年に入り日照り続きのために失われた水量は200億立方メートルと、コモ湖(Lake Como)の貯水量に匹敵する。

 気象当局はローマでは今後数日間、少量の雨が見込まれるものの、水不足を緩和できるほどではないとしている。

 ローマ市内では今後さらに噴水が止められる見通し。

 ラツィオ(Lazio)州当局は29日からローマで1日最長8時間、150万人を対象に給水制限を検討しているが、ローマ市長は強く反対している。
【翻訳編集】AFPBB News