NBAが創立して約70年。今までに様々な強力コンビが誕生したが、ここまで明確に担当が分かれていたコンビはいなかっただろう。アシスト役のストックトンと、得点役のマローンは、まさに阿吽の呼吸でNBAを席巻した。

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出典: youtu.be

ジョン・ストックトンは185/80圓NBA選手としては非常に小柄で、大学時代も無名だった。NBAドラフトで指名された時には、「ゴンザガ大のストックトンか、ストックトン大のゴンザガか?」と揶揄されるような存在だった。

しかし、いざ蓋を開けてみれば歴代アシスト、スティール数TOP、1シーズンの平均アシスト数歴代TOP記録、9年連続のシーズンアシスト王など、PGとしては最高級の個人成績を残した選手だった。

一方、相棒のカール・マローンは、ストックトンの翌年(1985年)にユタ・ジャズにドラフト指名され入団。ルーキーシーズンから、平均14.9点、8.9リバウンドの成績を残し、2年目からのシーズンはほとんど平均20点、10リバウンド以上を記録し、リーグ屈指のPFに成長した。

マローンはボールを持てば高確率で得点することから、ボールをゴールに“運ぶ”という意味で“メイルマン(郵便配達員)”の愛称で親しまれた。彼もキャリア終了後にはジョーダンやコービーよりも上となる、歴代得点第2位の通算得点を稼いだ。

ストックトンがアシストをしてマローンが得点を決める。これがジャズの必勝パターンだった。特に2人の“ピック&ロール”という、バスケットにおいて最も基本的なオフェンスの戦術は、「わかっていても止められない」というレベルに達していた。

2人とも欠場が少なく、ほとんどの試合に一緒に出場し、オールスターではMVPダブル受賞。「コート上ではお互いがどこにいるか、すぐにわかる」というほど知り尽くしあっていた彼らはプライベートでも仲が良く、一緒に車屋を営んだり、お互いの子どもに名前を付けあったりするほどだった。間違いなく、史上最強のコンビと言えるだろう。