犬と人間の皮膚の違い

人間は、ほとんど毎日洗髪する人が多いと思います。
けれども、人間と犬は皮膚の構造や機能が違うため、犬のシャンプーの頻度は、一か月に一度か二度、と言われています。
では、犬と人間の皮膚、毛髪と被毛はどのような違いがあるのでしょうか?

人間よりもデリケートな犬の皮膚

犬の皮膚は人間と比べて、5分の1程度の厚さしかありません。
人間よりも皮膚が薄いということは、犬の皮膚は人間と比べると、かなりデリケートで、外部からの刺激に弱いということです。

犬の被毛と人間の毛髪の違い

犬の毛は細く、人間と比べると1/2の太さしかありません。
人間の毛髪を普通の巻き寿司だと、犬や猫の毛は細巻き寿司くらいのイメージです。
太さ以外にも、犬と人間の毛髪の構造にはいろいろな違いあります。

構造

毛髪は、外側から毛表皮(キューティクル)、皮質(コーテックス)、髄質(メデュラ)と言う構造になっています。

巻き寿司の「海苔」にあたる部分がキューティクル。

外部からの刺激から毛髪を守る「鎧」のような役割を担っています。
犬のキューティクルは、人間と比べて薄く壊れやすいため、犬の毛は、人間よりも、もつれたり、傷んだりしやすいのです。

「寿司飯」に当たる部分が「コーテックス」

毛のしなやかさや、艶を作り出す「皮質」がこの「コーテックス」と言います。
人間の毛髪の構造は、この「コーテックス」が約8割を占めています。
対して、犬の被毛は「コーテックス」が約5割程度しか含まれていません。
犬の被毛が、人間の毛に比べて切れやすくパサつきがちなのは、この「コーテックス」の割合が人間よりも少ないからです。

「具」に当たる部分が「メデュラ」

毛髪、あるいは被毛の中央部分、「芯」に当たる部分です。
この部分のみは、人間よりも犬の方が大きく、「メデュラ」は、毛による保温性の高さに影響があると言われています。

「リンス」、「コンディショナー」、「トリートメント」それぞれの違い

シャンプーの後に「リンス」「コンディショナー」「トリートメント」というケアがあります。実はそれぞれに役割が違うのをご存知でしょうか?

リンスの効果

リンスは、シャンプーで被毛の表面の汚れや、皮脂を洗い流して、保護される膜が無くなった被毛の表面をコーティングする役割を果たします。
皮膚までベッタリとつけてしまうと、毛穴を詰まらせたり、皮膚にとっては余計な油分となるため、リンスを使う際は、被毛だけに使うようにして皮膚にはつけないように気をつけましょう。

コンディショナーの役割

リンスと同じ効果ですが、保湿効果と毛の表面を整える力をより高めたものがコンディショナーと呼ばれています。
犬用のコンディショナーは、洗い流すもの、洗い流さないもの、スプレータイプのものなど
いろいろなタイプがあります。

トリートメントの役割

髪の表面の状態を整え、髪に栄養や油分を補い、ダメージケアをするのがトリートメントの役割です。

シャンプー後のリンスの必要性

その上、シャンプーをした直後は、シャンプーの洗浄力で被毛の表面の皮脂が洗い流され、キューティクルが膨らんで開いている状態です。
シャンプーをした後、薄い犬の皮膚やキューティクルがふやけた被毛を、ドライヤーの熱やブラッシングの摩擦から守るので、リンスする必要があります。

人間用を使っても大丈夫?

犬の皮膚や被毛は、人間とは構造や強度が違います。
犬には、犬のことを考えて作られた犬用を使うのが一番よい…と考えがちですが、実際は、シャンプーにしても、リンスなどの他のヘアケア製品にしても、価格帯も品質も玉石混交です。
安価な犬用のヘアケア製品よりも、原材料の全てがオーガニック、その生産地や生産者までもを明確にしている最高級品の人間用のヘアケア製品を、薄めて使う場合が良い時もあります。
実際に、高級な人間用のヘアケア製品を使っているショードックのオーナーさんもいらっしゃるそうです。
その子の皮膚や被毛の状態をよく観察し、その子の肌や被毛に合ったヘアケア製品をしっかりと選んで、責任を持って使ってください。

まとめ

今回の記事に関しては、皮膚病やアレルギーなどの皮膚に全くトラブルのないことが大前提です。
犬に人間用のヘアケア製品を使おうと思っても、決して安易には使わないでください。
必ず、愛犬の皮膚、被毛のことはもちろん、愛犬の健康のことを最優先に考え、そのヘアケア製品が人間であるあなたのために選ぶのではなく、あくまでも愛犬の幸せのために最良の選択だと自信を持って言える製品を選んでください。