野良猫にかまれた50代女性がマダニ性の感染症で亡くなった。マダニのウイルスに動物を介して感染した世界初のケースだという。

この女性は去年(2016年)夏、弱った野良猫を動物病院につれていこうとして手をかまれ、10日後にSFTS(重症熱性血小板減少症候群)で死亡した。野良猫についたマダニのウイルスが血液感染したらしい。

マダニにかまれ57人が死亡

普通はマダニにかまれたことから重症化する。国内でこれまで266人が感染、うち50代以上ばかり57人が死亡した。致死率21%で、5月から8月に多い。

獣医学博士の佐伯英治さんは「ダニは触れた瞬間に動物や人に飛び移る。ペットが外を歩いている間にダニがつく可能性がないとはいえない」と警告する。

猫だけでなく犬が発症したこともあり、インフルエンザに似た症状から元気がなくなり、下痢やおう吐をするという。特効薬はまだない。厚労省は「動物を介するのはまれ」というが、野良猫などに近づかないように呼びかけている。

兵庫県立大の山内健生さんは「哺乳類の唾液の中にダニのウイルスがいたのか、傷や唾液から感染したかはわからない」と話す。

感染経路ははっきりしないが、ペットを屋外に出す時は駆除剤の使用も考える必要がありそうだ。部屋飼いでも、ペットとキスする、いっしょに寝るなどの過剰な接触はしない方がよい。

司会の羽鳥慎一「野良猫や野良犬と接触しないことしかない。皆さん、気をつけてください」