チャリティーマラソンのキャストが決まらない?(写真はイメージです)

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 感動の押し売りは時代遅れ? 8月26日から27日にかけて放送される『24時間テレビ40 愛は地球を救う』(日本テレビ系)の名物企画「チャリティーマラソン」のランナーが、まだ発表されていない(7月25日現在)。そんな中、今年も一部視聴者の間で「感動の押し売り」「お涙頂戴の偽善番組」と非難が出ている。

 放送まで残り1ヶ月を切った『24時間テレビ』。今年で放送40回目を迎えるが、100キロの道のりを走る恒例企画「チャリティーマラソン」の芸能人ランナーが、まだ発表されていない。

■「チャリティーマラソン」のキャストが決まらない?

 24日に実施された日本テレビの定例会見の席で、福田博之編成局長は「マラソンはやります!色々考えてますので、色んな番組を通じて発表します」とコメント。大久保好男社長(67)も「これまでにない斬新な企画で盛り上がるような24時間テレビにしてくれると思う」と期待感をにじませていた。

 一部メディアでは、ランナー候補として水卜麻美アナ(30)や小林麻耶アナ(38)などの名前が挙がっている。はたして今年は、誰が同マラソンにチャレンジするのだろうか。

「水面下で必死の交渉をしているのだろう。しかし世間では、温暖化して気温が年々上昇する真夏に100キロ走らせることを、疑問視する節も出ている。芸能人サイドからすれば、その後日テレからの高待遇を受けるようだが、体力に自信がないかぎり赤紙招集に近いのでは」(報道デスク)

 一部視聴者の間では、「松居一代(60)でも走らせとけ」「上西小百合(34)が走ればいいんじゃない?」などと同企画が“罰ゲーム”扱いされている。

『24時間テレビ』をめぐる賛否は、今に始まった話ではない。昨年は、『24時間テレビ』のスペシャルドラマ『盲目のヨシノリ先生〜光を失って心が見えた〜』に出演予定だった高畑裕太(23)が逮捕され、急遽撮りなおしを余儀なくされて騒動になった。だが、『24時間テレビ』に対する視聴者の不信感の根っこはもっと深い。

 物議を醸す理由の一つは、出演者へのギャラだ。募金を募るチャリティー番組にもかかわらず、出演者に高額のギャラが支給されるというのだ。

 こうした実状について、過去には松本人志(53)が同番組でギャラをもらったことを告白。また、ビートたけし(70)がラジオ番組で「あんな偽善番組は大っ嫌い。誰がなんと言おうとオレは絶対出ないから。ヨダレ垂らした芸能人どもがめちゃくちゃ高いギャラ稼ぐくせに、これ以上貧乏人から金巻きあげんな」などと強く批判した。そんな状況を見かねてか、「マラソンや障碍者を見世物にしている24時間テレビなんていらない」「お涙頂戴の偽善番組」「感動の押し売りが嫌い」と番組自体を非難する視聴者の声も少なくない。

「『24時間テレビ』は15%前後を安定して稼いでいる。広告収入も高額と言われ、まさに日テレのドル箱コンテンツ。しかし『24時間テレビ』の内容は時代に合わなくなってきたようにも見える。何かしらの変化が求められる時期かもしれない」(前出・報道デスク)

 年々問題視されている『24時間テレビ』。今年は何事もなく放送を終えることができるのか。今後の発表に注目だ。

文・真田栄太郎(さなだ・えいたろう)※1978年神奈川県出身。大学在学中にフリーライターとして活動を始め、『東京ダークサイドリポート』(ワニマガジン社)、『週刊宝島』(宝島社)、『Hot Dog Press』(講談社)などに寄稿。現在は週刊誌の記者・編集者として事件、芸能取材に奔走する