横綱白鵬

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横綱・白鵬が日本国籍取得の意向を示したと報じられました。本人からの意志表明はまだですが、日本国籍取得となれば年寄、つまり「親方」になることができます。将来的な白鵬部屋開設での後進指導、日本相撲協会の一員としての大相撲運営に、ようやく道筋が見えてきました。

白鵬ほどの実績があれば、通常ならば年寄になることは難しくありません。実績は申し分ありませんし、年寄名跡を取得するだけの十分な蓄えもあるでしょう。特に功績あるものだけに認められる「一代年寄」も襲名できるでしょうから、白鵬親方となり白鵬部屋を開くこともできるはずです。

ただ、大前提としての「日本国籍を有する者」という点が、白鵬親方誕生の壁となってきました。帰化をすればまったく問題はないわけですが、白鵬の父親はモンゴル相撲の大横綱であるという事情も含め、やはりよその国に帰化するというのは簡単な決断ではないものです。周辺からは帰化せずに親方になる道はないものかと模索するような話も出ましたし、世間からの声も多くありました。白鵬をモンゴル人のまま親方にしてやれ、と。

しかし、それは認められません。

年寄というのは、後進の指導者・コーチであると同時に、日本相撲協会の構成員でもあります。相撲の行く末を決め、運営していくというのも年寄の仕事。それは国家で言えば、政府・国会に相当する仕事です。「技術指導者」はどこの国の人でも構わないけれど、「日本の協会の運営者」としては日本国籍を有する者であることは絶対に譲れない条件なのです。日本の国会議員が日本国籍の者に限られるように。

これは差別でも何でもなく、当たり前の話。二重国籍を禁じて国籍離脱の証明をさせないぶん、日本の相撲協会は大らかと言ってもいいくらいです。その当たり前をようやく白鵬が飲み込み、大きな決断をしてくれたことを労いたいもの。

この機会に日本相撲協会には、昨今の外国籍力士たちの活躍を鑑みて、「技術指導者」と「日本相撲協会運営者」の資格を別個のものとすることを検討してもらいたいもの。、サッカー日本代表の監督が日本国籍を持っていなくてもつとまるように、モンゴル出身の横綱がモンゴル人のまま後進を指導するだけならば、何の不都合もないのですから。

(文=フモフモ編集長 http://blog.livedoor.jp/vitaminw/)