元水球日本代表・保田賢也、『カーズ/クロスロード』の魅力を熱く語る! クランクイン!

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 元水球日本代表選手で、現在はタレントとして活動している保田賢也が、大ヒット公開中のディズニー/ピクサー最新作『カーズ/クロスロード』を鑑賞。主人公ライトニング・マックィーンが挫折を乗り越え、さらに成長していく姿に、「自分の選手時代と重なり共感した」という保田は、「これから上を目指す若い選手たちにもぜひ観てもらいたい」と絶賛。順風満帆とはいかなかった選手生活や、日本中が歓喜したあのリオデジャネイロオリンピック出場決定の瞬間の気持ちを本作の感想とあわせて熱く語ってもらった。

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 公開後10日間で、観客動員67万人超え、興行収入8億4000万円突破という大ヒットスタートを切った本作は、“ベテラン”レーサーになったマックィーンを中心に、表情豊かなクルマたちの“人間味あふれる”ドラマを描く『カーズ』シリーズの最新作。最新テクノロジーを追求した若きレーサー、ストームに圧倒され、大クラッシュを起こしてしまったマックィーンが、レーサーとしての夢の続きか、それとも新たな人生か、“人生の岐路”で苦悩し、仲間とともに成長する姿を活写する。

 劇場で『カーズ』シリーズの作品をじっくり鑑賞したのは今回が初めてだという保田は、「過去作を観ていなくても、文句無しに楽しめました!カーレースは一見、個人競技のように見えますが、水球と同じように、チームで一丸となって戦う“団体スポーツ”なんですね」と大いに共感。さらに、「映像がとにかく美しくてリアル!クラッシュシーンは度肝を抜かれました!」と大満足の様子を見せる。

 現役時代、ディフェンスの要として水球日本代表を引っ張り、32年ぶりのオリンピック出場(2016年、リオデジャネイロオリンピック)を果たした保田。「(オリンピック出場を決めた瞬間は)生涯で一番感動した出来事でしたね。もう、やばかった。“これは夢なのか?”とフワフワしてしまって、不思議と泣けなかった。夜は興奮して眠れなかったのですが、朝、洗面所の鏡で自分の顔を見たとき、やっと感動が押し寄せてきて涙が出たんです。あまりに衝撃が大きいと、感情が遅れてくるものなんですね」と当時をしみじみと振り返る。「オリンピックという晴れの舞台で、ゴールを決めた瞬間も興奮しましたが、やはり出場を決めた試合、今、振り返れば大きな“人生の岐路”でした」。 だが、そんな保田も順風満帆だったわけではない。「挫折がないと成長しない」と力強く語るように、選手時代は厳しい現実と何度も向き合ってきた。「ロンドンオリンピック予選のとき、代表に入れるか、入れないかの瀬戸際だったのですが、結局、落とされてしまって。悔しかったですね。実力不足はわかっていながら、心のどこかで“代表には選ばれるだろう”と自分を過信していたところがあったので、天狗の鼻をへし折られた感じでした」と述懐する。マックィーンも大きな挫折を味わい、一度は自信を失うが、立ち直る道を自ら模索して、さらなる成長を遂げる。“挫折”は大きな成長のためのステップなのだ。

 そして、その“挫折”があったからこそ、リオデジャネイロオリンピック出場をたぐり寄せることができたと保田はいう。「それまでは、オリンピックなんて考えたこともなかったですが、代表落ちして、僕の中でスイッチか完全に切り替わった。オリンピックに出るためなら何もいらない、水球だけやれればいいという意識に変化し、トレーニングの質も高まりました。1つ1つの練習も、“こなす”のではなく、目標を持って取り組むことで効果が全く違ってきました。マックィーンのように、ゴールに向かって地道に練習を重ねていくことが、夢の達成に繋がったと思います」と語気を強める。

 2016年12月、所属チームを退団し、水球選手を引退した保田。「“水球でオリンピックに出る”この夢が叶ったので悔いはありません。達成感でいっぱいです。次は“水球をもっとメジャーにしたい”というもう1つの夢に全力を尽くしたい。テレビで解説をしたり、子供たちを集めて教室を開いたり。芸能活動に関しては、自分に何ができるのか模索中ですが、最終的には水球の普及に繋がってくれれば」と水球愛が止まらない。

 「そういえば、僕と同じ高校・大学出身の後輩が、僕の背番号を受け継いでくれたんですが、若い選手が次の時代を引っ張っていってくれることはやっぱり嬉しいです。とくに中学生、高校生はいろんな壁にぶち当たる年頃だと思いますが、そんなときは、ぜひ、この映画を観ていただきたいです。(映画から)何かヒントを得て、苦しい時期を乗り切っていただければと思います」とアドバイスを送った。(取材・文・写真:坂田正樹)

 映画『カーズ/クロスロード』は全国公開中。