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m-flo ☆Takuさんの連載コラム、今回は新型『iPad Pro』のインプレッションです。さらに、サンフランシスコのナイアンティック社を訪れた時のエピソードも。誘拐事件を知らせるアンバーアラート、映画館のデジタル化など、アメリカ最新事情に興味しんしんです。

m-flo ☆Takuのare you Apple holic ?



音楽界きってのガジェットマニアと称される☆Taku Takahashiが、アップルの話題をディープに語る連載。今月は新『iPad Pro』のインプレッションと☆Taku訪米時のアップル的エピソードを併せてお伝えします!

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──今回は先日発売された新型『iPad Pro』(☆1)について……と、その前に、☆Takuさん、『ポケモンGO』の開発元であるナイアンティック(☆2)の川島優志さんにお会いになったそうですね。

はい、先日、サンフランシスコまで会いに行ってきました。お話した内容は、僕がやっている『block.fm』で記事にする予定です。

☆1 iPad Pro



アップルとしては珍しく、約1年前に登場したばかりの9.7型版『iPad Pro』を置き換える形で登場。ディスプレイのほか、処理性能やカメラ画質など多くの点が強化されている。ただし価格は7万5384円〜と通常モデルの倍近い値付けに。

 

☆2 ナイアンティック



Googleから独立するかたちで誕生したスタートアップ。主に位置情報を用いたゲームを開発しており、2012年の『Ingress』、2016年の『ポケモンGO』でその名を知られるように。設立者のジョン・ハンケはGoogle Earthの生みの親の1人。

──ナイアンティック本社ってどんな感じでしたか?

ナイアンティックは社屋の場所を公表していないので、本当にここが?という場所にあって驚きました。でも、ドアを開けるとすごい熱気で、世界中から優秀な人が集まっているのだということを強く感じさせられました。特に何かを教えてもらったというわけではないのですが、そろそろ“次”の大きな仕掛けが動き始めるのかも?

──『ポケモンGO』から既に1年以上が経過していますからね。そろそろ新作に期待したいところです。

そうそう、ナイアンティックとは関係ないのですが、サンフランシスコの街はアップルファン的にも多くの驚きに満ちあふれていました。まずビックリしたのが、個人経営レベルのローカルなドーナツ屋さんですらApplePayが使えること。

──ええ! それはすごいですね。日本で言えば、駄菓子屋でSuicaが使えるようなイメージでしょうか?

アメリカではクレジットカード文化が進んでいて、それこそ自販機でも使えたりするので、導入しやすかったのでしょう。そしてもう1つ、日本の地震警報のように、誘拐事件の発生をスマホに通知してくるアンバーアラート(☆3)を今回初体験。アメリカらしい取り組みだと思いました。

☆3 アンバーアラート



児童誘拐発生時にスマホやテレビや電光掲示板に、容疑者の車のナンバーなどの詳細情報を表示して通報を募る仕組み。日本の地震速報と同じく、情報が画面上にポップアップする。なお、☆Takuが通報を受けたケースでは、無事犯人が逮捕された。

──日本に住んでいると想像も付かない取り組みです……。

とてもうらやましかったのが、映画館のデジタル化が素晴らしいこと。オンラインチケットの発券システムや自販機などのUIがとても洗練されていて感心しました。フィジカル部分も、全席ゆったりとしたリクライニングーシートだったり、ユーザー体験(☆4)がすごく考えられていて、これなら映画館に行こうという気になります。しかもそれで12ドルですから。

☆4 映画館のユーザー体験



近年は日本でもシネコンなどで始まっている取り組みだが、米国の映画館はおもてなし感がワンランク上。「iPhone画面上の会員証を見せるとグッズをもらえるなど、モチベーションのあがる体験が得られる工夫がすごいんです」(☆Taku)

──若者の映画館離れが……とか言ってる業界関係者にもちょっと考えてもらいたいですね(笑)。

あ、ただ、ここまでで言ったことはやはりサンフランシスコだから、という点もあるでしょう。やっぱりあそこはずば抜けています。

──なるほど〜。さて、だいぶ長く話し込んでしまいましたが、そろそろ本題(?)の10.5型版『iPad Pro』について。☆Takuさんは実機に触ってみてどう感じられましたか?

今使っている『iPad Air』と比べて表示がとても美しい。そして画面サイズがものすごく大きくなっているように感じました。

──本体サイズはほぼ同じなんですが、ベゼルが極細化されたことで、ずいぶん印象が変わりましたよね。

画面が大きくなったことで、薄さと軽さがさらに際立つようになりました。あと、画面の動きもものすごくスムーズになっていて、その動きも軽快。ヒュンヒュン動くのが気持ち良いです。値段が高くて躊躇していましたが、これならこの価格でも納得です。

──大絶賛ですね! ちなみに☆Takuさんは『Apple Pencil』には興味ないんですか?

僕は今のところ使う用途がないのですが、『block.fm』のデザイナーが打ち合わせの場で出た修正要望をとりまとめるのに使っています。そうこうしているうちに、モバイルPCがタブレットに取って変わられるようになっていくのかもしれません。それくらいの可能性を感じました。

☆Taku Takahashi(m-flo,block.fm)/音楽家、DJ。1998年にVERBALとm-floを結成。個人では加藤ミリヤ、MINMIなどのプロデュースを務め、海外アーティストのリミックスも積極的に行なう。小栗旬主演ドラマ『信長協奏曲』に続き、現在放送中のドラマ『人は見た目が100パーセント』の劇伴を担当するなど、その活動は多岐に渡っている。自身が運営するダンスミュージック専門インターネットラジオ「block.fm」は開局5周年を迎え、音楽の新たなムーブメントを発信し続けている。

インタビュー・文/山下達也(ジアスワークス)

※『デジモノステーション』2017年9月号より抜粋