いまだ“壁”知らず……「将来は玄人受けする力士になりたい」と語るのは前頭二枚目・北勝富士(24)。

 日体大から入門。同学年には東洋大出身の御嶽海がいる。

「同期でも向こうは幕下付け出し。自分は前相撲から。やっと追いつけそうな位置まできました。当たるのが楽しみです」

 名門の埼玉栄高から大学へ。在学中に幕下付け出し資格を得たが、プロ入りせず卒業を選択。

「プロ入りも考えましたが、親と相談して卒業しようと。教員の免許を取っておけば、もし大怪我で力士を辞めることになってもなんとかなりますから。それに、大学で学んだスポーツ栄養学も役に立ってますよ」

 慎重な話ぶりだが、ところどころに自信を覗かせる。

「親方には『焦るな』と言われています。今は勝ち負けじゃなく、最終的にお前がどこにいるかが大事なんだと。だからまずは怪我をしない体を作ること。この世界に入ってまだ壁を感じたことがないんです。名古屋では横綱、大関とも当たるはず。それで壁を感じることになるか。怖いけれど楽しみですね」
 

 実際、七月場所では1横綱2大関を撃破した。

 趣味はダーツ。

「去年から始めました。集中力がつきますよ」

 そして、暇さえあればスマホでYouTube鑑賞。

「これがなかったら死んでます(笑)」というほどの中毒ぶり。

 そんな北勝富士が理想とするのは、「玄人に認められる相撲」だ。

「地味でいいんです。宇良関みたいに飛んだり跳ねたりできませんから。それより親方や相撲経験者、長年のファンの方たちから『あいつの相撲はいい』と言われるようになりたい」

ほくとふじ
1992年7月15日生まれ 埼玉県出身 八角部屋183センチ163キロ 高校横綱、学生横綱、国体優勝などの実績。 2015年三月初土俵。2016年七月場所で十両、十一月場所新入幕。得意は押し
(週刊FLASH 2017年7月18日号)