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米Adobe Systemsは7月25日 (現地時間)、リッチなオンラインコンテンツを可能にする技術「Flash」のEOL (エンドオブライフ)に向けた計画を発表した。Apple、Facebook、Microsoft、Mozillaといったテクノロジーパートナーと協力しながらユーザーやコンテンツクリエイターのFlashからの移行をサポートし、2020年末にFlash Playerのアップデートと配信を終了させる。

Flashは、Adobeが2005年に買収したMacromediaが製品化した技術で、音声やビデオ、アニメーションを組み合わせたメディアリッチでインタラクティブなオンラインコンテンツの作成・提供を可能にする。Flashの登場は静的だったインターネットに動的なコンテンツをもたらし、FlashアニメやFlashゲームが2000年代のインターネットの進化の一翼を担った。しかし、脆弱性、高負荷といった問題を解決できず、セキュリティと省電力性が重視されるモバイルデバイスにおいてFlashが敬遠され、HTML5の普及と共にWeb標準技術への置きかえが進められてきた。

AdobeはFlashを用いたコンテンツを作成しているクリエイターに対して、既存のFlashコンテンツをWebのオープンフォーマットへと移行させるように呼びかけている。ゲームや教育、ビデオといった産業ではFlash技術に基づいたシステムが構築されており、Adobeは2020年を通じてFlashのサポートを継続する。一方で、ライセンスされていないFlash Playerや古いバージョンのFlash Playerが配布されている一部の地域においては、より積極的にEOLへの取り組みを進めていく。

Adobeの発表に関して、Chromium、Facebook、Microsoft、Mozilla、WebKitも、それぞれブログを通じてFlashのEOLをサポートする声明を公開している。AppleはiOSでFlashをサポートせず、またMacでも2010年にプリインストール廃止に移行するなど、早くから脱Flashを進めていた。MacにFlashをインストールしても、今日のSafariでFlashプラグインを動作させるにはサイトごとのユーザーの承認が必要になる。MozillaとGoogleは、既存のFlashコンテンツをサポートするためにFlashをサポートし続けてきたが、自動再生から除外するFlashコンテンツを徐々に拡大しながらHTML5をデフォルトにするなど、少しずつFlashサポートの完全終了を目指している。ChromeチームのAnthony Laforge氏によると、3年前にはデスクトップ版Chromeユーザーの80%以上がFlashコンテンツのサイトを訪れていたが、今日では約17%であり、順調な減少ペースが継続している。MicrosoftもFlashを実行できるオプションを残しながらユーザーの脱Flashをサポートしており、2019年の中頃から後半にMicrosoft EdgeとInternet Explorerの両方でFlashをデフォルトで無効にする計画だ。