■入場者数水増し サッカーJ2のVファーレン長崎が、入場者数を水増ししていたことが分かった。過去2年間で少なくとも2万人の水増しがあったという。これを受けJリーグは25日、Vファーレン長崎に対し、けん責と300万円の制裁金の処分を発表した。

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 入場者数の水増しは、広告収入に大きく影響する。やはり観客動員数が多いチームのスポンサーの方がいいに決まっており、観客動員数に応じてスポンサーになる、ならないの判断を下している場合もあるはずだ。今回、観客水増しが発覚した理由は、今年4月にVファーレン長崎のクラブ株を100%取得したジャパネットホールディングスが、クラブチームの状況を精査したためという。

 Jリーグでは、過去にも観客動員数の水増しが発覚したことがある。2010年に大宮が4シーズンで11万人多く発表しており、その際は、2000万円の制裁金を科せられていた。

■Jリーグのモラルの低下 このようなことが起きると必ず取りざたされるのが、Jリーグのモラルの低下だ。選手の暴力行為や、元Jリーガーの反社会的行為はなくならない。その理由として挙げられるのが、恐らくチーム数の増加によりJリーガーが激増したことではないか、ということだ。

 また、Jリーガーはクラブチーム出身の人間が多く「上下関係」が緩い。上下関係が緩いのは良い面も悪い面もあるが、その悪い面が顕著に表れてしまっている。さらに若くしてプロに慣れてしまい、「サッカーさえうまければいい」という考えが脳裏に浮かんでしまう。クラブ側は「人間的にも成長させなければ」と思っているのだが、そういうことはプロになる前に鍛えなければいけないことである。

 さらにそうした選手たちがフロントに残ったりするケースも多い。「強いチーム作り」を第一に掲げてしまいコンプライアンスは二の次になってしまう。

■時には厳罰も必要 今回の処分は、Jリーグによると、内部調査に基づく自己申告で発覚したことや、入場者数算定ルールに関する担当者の認識不足によるものであることなどが考慮されての内容という。

 一方で、「Jリーグ全体の信頼を失墜させる行為」であると断じており、「2015シーズン当初から2017シーズン第6節まで足掛け3年にわたって継続しており責任は決して軽くない」と制裁理由を挙げている。

 ファンから尊敬されるようなJリーグ作りをするためには、何よりも信頼性は大事な要素だ。それが揺るぐような事態となれば、時には厳しい処分も必要かもしれない。そうしていかないと、Jリーグは廃れていくのではないだろうか。