ビールといって想像する飲み心地は「爽やか」であったりホップの「旨み」、あるいは「コク」といったものが美味しさの表現として使われがちですが、現在までに至る醸造の歴史において意図的に消してきた香りがあるといいます。その失われた香りを取り戻した「異端のビール」を限定3000箱製造するというプロジェクトに、サッポロビールと100%子会社のジャパンプレミアムブリューがクラウドファンディングサイト『CAMPFIRE』で挑戦。目標金額は37000000円とかなり高額なクラウドファンディングプロジェクトとしても注目されます。

「失われた香りを求めて 最初で最後の異端のビール」 プロジェクト - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=tXYIIDQriAI

5000年以上のビールづくりの中で爽快ですっきり飲みやすいビールには合わない香りだったために消してきたというその香りは、甘いバターのような奥深い独特のもの。これを残すためには、これまでの醸造過程を大きく変える必要があり、度重なる試験の末にこの香りを残す方法を発見。さらにその香りに合うホップを選定し、美味しいビールに仕上げることに成功したとのこと。

ジャパンプレミアムブリューのマスターブリュワー・新井健司氏によると、その香りを残すには冷却方法に秘密があり、「 “失われた香り”が消えるギリギリのタイミングを見逃さないように今まで以上に繊細にビールづくりに取り組みました」とのこと。サッポロビールのプロジェクトリーダー・増田裕介氏は、試作されたビールの飲み心地を「“失われた香り”が鼻から抜ける」と表現し、「今までビールでは感じたことのない、バターのような香りがしてびっくりしました。個性的な香りなのに、味もおいしかったです」といいます。

支援者が参加できるのは13000円・30000円・50000円・70000円の4コース。70000円のコースでは、このビール2箱(350缶48本)のほか、プロジェクト参加記念カード、オリジナルグラスのほか、缶体裏面へ名前が10ポイントで記載されます。また、30000円のコースには試作品試飲会に参加できる権利がリターンとして用意されているので、いち早く飲んでみたいという人にはおすすめです。

このプロジェクトは2017年9月10日までの募集。大手ビールメーカーによるクラウドファンディングに先鞭をつけたという意味でも、プロジェクトがサクセスできるかどうかが、今後の小ロット製品の製造手段として定着するか、成否を握っているのではないでしょうか。

“失われた香り”を取り戻す、「最初で最後の異端のビール」へ挑戦します。(CAMPFIRE)
https://camp-fire.jp/projects/view/32793 [リンク]

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