Microsoftが開発するMixed Reality(MR)ヘッドセット「HoloLens」に、ディープラーニング処理専用のチップが搭載されることが明らかになりました。

Second version of HoloLens HPU will incorporate AI coprocessor for implementing DNNs - Microsoft Research

https://www.microsoft.com/en-us/research/blog/second-version-hololens-hpu-will-incorporate-ai-coprocessor-implementing-dnns/

HoloLensでヘッドトラッキングカメラや慣性計測ユニットなどの各種センサーからの情報を処理するために、Microsoftはカスタムマルチプロセッサ「HPU」を開発しました。そのHPUに関して、次世代のHoloLensに搭載される「HPU 2.0」には、ディープニューラルネットワーク(DNN)を実装するための専用のAIコプロセッサが搭載することが、CVPR 2017で行われたハリー・シュム氏の基調講演で発表されました。

HPU 2.0 - YouTube

HPU 2.0でDNNを実装する目的はディープラーニングをMRコンテンツで活用することにあります。しかし、ディープラーニングでは、トレーニング用に大量のラベル付きデータと、ニューラルネットワークを多層化して処理するための計算リソースが必要で、この計算処理には一般的なCPUやメモリでは効率的ではないため、演算速度やバッテリー消費の点で専用チップの必要性が高まっていたとのこと。そこで、次期HoloLensでは、DNNを実装するための専用のAIコプロセッサを内蔵することで、モバイル端末であるHoloLensでディープラーニング処理を行えるようになります。



HPU 2.0のAIコプロセッサ内蔵によって、HoloLensでDNNをネイティブに扱えるようになりますが、ハリー氏によると、この新機能は次世代HoloLensのために開発している機能のほんの一部に過ぎないとのこと。MicrosoftはMRデバイスとAIはコンピューティングの未来そのものであると見定めており、長期的かつ巨額の投資が行われる予定です。