誰もがありのままでいられる場所。元エンジニア女性が作る「未来食堂」は新機軸が満載

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お店を手伝うと一食無料、売上や利益はすべて公開、18歳以上は入れない日がある…。

元エンジニア女性が開業した、そんな新機軸が満載の定食屋さんのお話が、IBMのWebメディアMugendai(無限大)にて紹介されていました。その独特の経営手法から生き方まで、興味深い内容が盛りだくさんでしたよ。

エンジニア時代の経験を活かした、綿密な計算による経営手法

そのお店「未来食堂」があるのは、東京は神保町のビル街。カウンター12席のみという小さな空間ながら、独特の温かみが感じられます。

しかしこのお店の特徴は、雰囲気の良さだけではありません。店主ひとりというオペレーション上のハンデを補うため、客の回転率から席の配置まで緻密に計算されつくしているんですって。

Image: 無限大
Image: Mugendai(無限大)

それもそのはず。未来食堂店主の小林せかいさんは東京工業大学理学部出身で、エンジニアとしてIBMやクックパッドといった企業を渡り歩いた経験を持つ、いわばバリバリの理系。ご本人もインタビューの中で、飲食店経営における効率化については、エンジニア時代の経験が「ものすごく役に立った」と話されています。

誰にでもふさわしい場所、を目指して作られた独自のシステム

小林さんが飲食店を始めたのは、15歳の頃の喫茶店での経験がきっかけだそう。家と学校を往復するだけの毎日の中、初めて一人で入った喫茶店で「何者でもない、そのままの自分でいられる場所」を感じることができ、「誰が来ても受け入れる」「誰にでもふさわしい場所」を持ちたいと思うようになったのだとか。

その後、新宿ゴールデン街でのアルバイトや、クックパッド内のキッチンでの経験を通して、飲食店を経営することを決意したのだそうですよ。

そんな未来食堂の特徴は、客が店員として50分働くことで一食分が無料になる「まかない」、それを他人に譲渡できる「ただめし」、好みのおかずをその場で作ってもらえる「あつらえ」といった独自のシステム。これには、店とお客、それにお客さん同士のつながりを深める意図があるそうで、未来食堂を居心地のいい場所にするだけに留まらず、経営上の重要な戦術ともなっています。

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Image: Mugendai(無限大)

そのほかにも、毎月の収支をブログですべて公開したり、18歳以上は入れない集まりを月に一度開催したりするなど、未来食堂が行うのは面白いことだらけ。そんな試みについて、小林さんは以下のように語っています。

結局、iPhoneは真似できたとしても、Appleの次の戦略は誰も真似できないように、表層を真似することで追いつくことができても、決して追い越せません。レシピを公開しても、その店でしか体験できないからこそ価値が生まれる――。未来食堂も、そうありたいと考えています。

飲食店経営者以外でもためになり、楽しめる小林さんのロングインタビューは、Mugendai(無限大)からぜひ続きをお楽しみください。

未来食堂がつくる「誰でも受け入れ、誰にとってもふさわしい場所」 | Mugendai(無限大)

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