話題の映画『ダンケルク』(画像は『Dunkirk 2016年12月13日付Facebook「#Dunkirk」』のスクリーンショット)

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今月21日に、クリストファー・ノーラン監督の超話題作『ダンケルク』がいくつかの国々で公開となった。その出来栄えに多くの評論家が高く評価し、「ノーラン監督が手掛けてきた優れた作品の中でも最高だ」とする声もあがっている。そんな中、実際に“ダンケルクの戦い”に参加した元兵士が同映画を鑑賞、「友の姿が次々と蘇ってきました」と涙しつつも感想を語った。

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このほどウェールズ出身で現在はカナダで暮らしているケンさん(Ken Sturdy、97歳)という元兵士が、映画『ダンケルク』プレミアに参加し作品を鑑賞。凄まじい作戦を生きぬいたケンさんは、『Global News』にこのように語った。

「まさか、再びあの戦いの様子を目撃するなんて…。まさに、あの現場に戻ったような気分でした。」

同映画はダンケルク海岸でドイツ軍に包囲された連合軍兵らの撤退作戦を描いており、リアルな映像と壮大なスケールが制作開始当初より話題を集めていた。その映像は困難を極めた作戦を生き延びたケンさんにもリアルに見えたとして、当時20歳だったケンさんはこう話している。

「(あの作戦で兵士らを救うべく英国海軍で働いていた)私は、小さな船の中から兵士らを引っ張り上げたのです。」
「今晩、この作品を鑑賞できたのは名誉なことでした。しかし悲しい気分が蘇りました。あの海岸で、あのようなことが起きたのですから。」
「この映画を観ながら、昔の友の姿が目に浮かびました。しかしその多くは、あの戦いで死んでしまった…。」

そのケンさんは目に涙をため、これから同作品を観ようと考えている人々にこんなメッセージを送っている。

「どうか、娯楽目的で観に行ったりはしないでください。」
「(観る人は)じっくりと考えてください。大人になってからも、どうか考えてほしい。」
「今晩、私は泣きました。なぜなら私の中で、あの戦争は決して終わってはいないのですから。」
「終わりなどない。我々人間には素晴らしい知性がある。すごいことを成し遂げ月にだって着陸したというのに、それでも愚かなことをしでかすのです。」

二度と人と人が殺し合うようなことがあってはならない―多くの仲間の死を目の当たりにしたケンさんはそう願っているものの、将来について不安も感じているようだ。

画像は『Dunkirk 2016年12月13日付Facebook「#Dunkirk」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)