一般社団法人日本機械学会より「機械遺産第86号」として認定

機械遺産について日本機械学会は以下の様にホームページ(https://www.jsme.or.jp/kikaiisan/)で記述しています。

日本機械学会は2007年6月に創立110周年を迎えました。その記念事業の一環として、歴史に残る機械技術関連遺産を大切に保存し、文化的遺産として次世代に伝えることを目的に、日本国内の機械技術面で歴史的意義のある「機械遺産」(Mechanical Engineering Heritage)を認定することにいたしました。

さらに日本機械学会のホームページ(https://www.jsme.or.jp/kikaiisan/data/images/pamphlet2017.pdf)には東京メトロ1001号車が機械遺産に認定された際の紹介が以下の様に記述されています。

1927(昭和2)年12月に東京の上野~浅草間で開業した、わが国初の本格的地下鉄である東京地下鉄道で、最初に使用された電動客車10両(モハ1000形)のうちの第一号車(1001)である。長さ16m×幅2.6m×高さ3.5m、自重35.5tの全鋼製となっている。基幹部品の大部分を輸入し、国産部品と組み合わせたものであるが、安全には気を配り、国内初の打子式ATS(自動列車停止装置)が装備され、1990年代後半まで継続してシステムが使用されたが、その間の衝突事故ゼロを達成している。保存にあたっては、旧交通博物館に展示されていたものを、営団(現東京メトロ)が当初の状態に戻すことを基本に修復、地下鉄博物館に展示されている。復元は原設計に基づき、改修箇所を完全に記録した上で実施されており、その資料的価値も高く、草創期の安全思想を含め、わが国地下鉄の技術発展の基礎を示す車両である。なお、2017(平成29)年に重要文化財に指定された。この車両は、電気機械と一般人が密接に関わりあう事象の一つのモデルである。同社では、新型車両(新1000系)の2編成を旧塗装の黄色とし、自己の歴史を一般に伝えていこうとする想いも明確に示している。

1001号車は2017年3月に国の重要文化財に指定されています。車歴は以下です。

■1927年 11月    日本車両製造にて製造
■1927年 12月30日   東京地下鉄道上野〜浅草間で営業開始
■1968年  4月     営業運転から引退
■1969年 12月    展示のため営団地下鉄から交通博物館へ寄贈
■1984年  5月15日  地下鉄博物館開館に伴い、交通博物館から地下鉄博物館を運営する財団    
           法人地下鉄互助会(現在の公益財団法人メトロ文化財団)へ長期貸与
■1986年  7月12日  地下鉄博物館において展示開始
■2009年  2月     平成20年度経済産業省近代化産業遺産に認定
■2016年 12月 5日  地下鉄博物館開館30周年を機に、東日本旅客鉄道から
           公益財団法人メトロ文化財団へ無償譲渡され、現在に至る
■2017年  3月10日  国の重要文化財指定に向けた文化審議会の答申を受ける

1927年は昭和2年、1001号車は90歳です。夏休みにお子さんを連れて地下鉄博物館に行かれては如何でしょうか。先人達の努力と研究の上に現在の安全で快適な鉄道が成り立っていることを学ぶ機会になりますね。

地下鉄博物館は東京メトロ東西線の葛西駅高架下にあります。開館時間は10時〜17時(入館は16時半まで)、休館日は毎週月曜日(祝日・振替休日となる場合はその翌日)と年末年始(12月30日〜1月3日)です。入館料は、おとな 210円、こども100円(満4歳以上中学生まで)となっています。問い合わせは、電話 03-3878-5011(10時〜17時)です。