日韓共に本格的な夏休みシーズンを迎え、韓国・朝鮮日報が、日本人と韓国人の休暇に対する認識の違いについて報じた。写真は韓国・済州島。

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日韓共に本格的な夏休みシーズンを迎え、韓国・朝鮮日報が、日本人と韓国人の休暇に対する認識の違いについて報じた。

「あなた、今年はいつ休暇に出掛けるの?」と聞かれたら、日本人ならどう感じるだろうか。記事に登場する日本人女性は、韓国人の女性キムさんから韓国語でこう尋ねられ、「やっぱりキムさんは韓国の人ね!」と答えている。普通、日本語では休暇や夏休みは「いつ取りますか」「取りましたか」と尋ねるように「取る」「取得する」ものであって、「行く」「出掛ける」とは言わないからだ。そのためこの女性は、韓国語で「休暇」というと動詞に「行く(カダ)」や「たつ(トナダ)」の語が使われる点に、日本語との違いを感じていたそうだ。

一方キムさんは、この韓国語の表現は英語の「go on a holiday」やフランス語の「partir en vacances」と通じるものがあり、「積極的に休もうとする」姿勢や、「どこかに旅立ってこその休暇だ」といったニュアンスが感じられると話す。これに対し、日本では「休暇=休息」に近い感覚だ、と日本人女性。1週間の休みなら、2泊3日くらいで近場に旅行をし、帰宅後は普段の週末ではなかなかできないことを余裕を持ってすることが多いという。

もう一つ、2人の会話で日韓の休暇に関し指摘されたのが、余暇文化に関しては日本より韓国の方が「先進国」であり「西欧的」だという点。日本人女性は、韓国企業の担当者に電話をした際、堂々と「〇〇さんは休暇中です」と言われたのが日本と違うと感じたそうだ。キムさんもこれに共感、「休む権利に関する限り、日本は先進国らしくない。最近、韓国では『休暇には(他人は)ノータッチ』が不文律になっている」と説明した。

しかし、韓国の一般ネットユーザーの多くは、このキムさんの意見には反対のようだ。記事には「ノータッチなんて誰が言ってるの?知らないうちに世の中がずいぶん良くなったのか?」「ノータッチどころか…休みの前に会社で必ず聞く言葉は『電話の電源を必ずオンにしておけ』だけど?」といった声が多数上がっている。

また、「日本のようにどこにも行かない休暇、いいじゃないか」「夏に出掛けても疲れるだけ」「僕も本当は家で休みたい。家族が済州島(チェジュド)に行こうと言うから仕方なく行くだけで…」など、むしろ「先進国らしくない」日本の休暇を好ましいとする意見も目立つ。

どうやらその原因は韓国人の休暇やレジャーの現実にあるようで、「韓国はいつからか旅行が自慢の手段になった。だから自慢の種を増やすために無理して旅立つんだよ」「皮肉なことに、休暇は休息でなく苦労に変わってしまったね」「韓国では旅行好きじゃないことは異常だと思われる。休暇も、みんな戦いにでも行くように出掛けるし、それを資格のように積み上げている…」と、韓国の休暇の影の部分を語るコメントも目立った。(翻訳・編集/吉金)