秋葉原からつくばエクスプレスの普通列車に乗って40分、14番めの駅、柏たなか。ひとつ先は、茨城県守谷市という利根川の右岸エリアに、“アメリカの街並み”が出現したとか……!?

「農あるまちづくりをテーマに街づくりが進められている地域です」とつくばエクスプレスが紹介しているとおり、柏たなか駅のまわりは整備前の空き地や田畑が多く占めています。

駅前のにぎやかさは、ゼロ。駅前にはわずかに1軒だけコンビニエンスストアがあるだけで、少し歩いたところにスーパーマーケットがあるだけ。「こんなところにアメリカの雰囲気があるって、ホント!?」と……。

7月24日、そのアメリカの暮らしをイメージしたという街の報道公開があり、柏たなか駅から徒歩11分の現地へ。名称は「パレットコート柏たなか エヴァーシティ」。

「アメリカの優良な分譲住宅地のように、20年、30年経っても開発当時の美しい景観が守られ、資産価値が維持・向上される住宅地」をめざした戸建住宅エリアで、随所にカリフォルニアやフロリダの居住スタイルが盛り込まれています。

同エリアの開発・販売・維持管理などを行う中央グリーン開発(ポラスグループ)は、今回のプロジェクトを手がけるにあたり、米国西海岸のフロリダ・カリフォルニア、東海岸のサンタバーバラ・リッチモンド・ブルックリン、そしてハワイと、それぞれの居住区を視察。

担当者は、「米国6か所で見てきたスタイルを、この柏たなかの地で、デザインをはじめ、骨格や構造、ステータス、ルールづくりにいたるまでを具現化した」と伝えています。

具体的には、柏市初の景観協定で美しい街並みを維持、住民たちによる各ワークショップ開催で「自分の街をきれいに安全に保つ」という意識化、懇親会・スポーツ大会・ワークショップなどを中央グリーン開発が「寄り添うようにサポートする」という「マチトモ」の実施などで、購入当時の米国スタイルを維持していくと。

それにしても、現地は、駅前のイメージとはガラッと変わって南国ふう。ヤシの木は八丈島から移植し、前出の米国の6つの居住区をイメージしたリゾート感のあるデザインをつくっていきます。

このパレットコート柏たなか、全150棟に対し現在32棟が完成し、「27棟が販売済み」という。価格帯は3480万円〜4680万円。いったいどんな人たちが購入するのか? 最後に担当者はこう教えてくれました。

「都心に勤める30代の夫婦。年収は600万円前後で、これから子どもをつくるという家族が多い。『既存のできあがった街に住むというのもありだけど、これから自分たちでまちづくりを担いたい』と思っている人もいる。何もない駅前が、これからどう変わっていくかにも注目して」