パキスタン・ラホールで起きた爆発の現場を調べる治安当局者ら(2017年7月24日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】パキスタン北東部ラホール(Lahore)の混雑した野菜市場で24日、強力な爆発が起き、少なくとも26人が死亡、50人以上が負傷した。死者のうち少なくとも10人は警察官だった。当局が明らかにした。

 イスラム武装勢力「パキスタンのタリバン運動(Tehreek-e-Taliban Pakistan、TTP)」が犯行声明を出した。TTPは地元メディアに「TTPの自爆者が警官数十人を殺害するためオートバイ爆弾を使用した」とする声明を電子メールで送った。警察の初期捜査でも爆発が自爆攻撃である可能性が示されている。

 爆発はラホール南部の混み合った幹線道路で発生し、近隣の建物の窓ガラスが吹き飛んだ。現場周辺では当時、違法に道路にはみ出した露店の撤去作業が行われ、多くの警官が出動していた。

 パキスタンの10年以上に及ぶ過激派との戦いの中で、ラホールは武装勢力の大規模な攻撃を何度も受けているが、攻撃の頻度は減ってきていた。近年ラホールで起きた攻撃の中で最大のものは、昨年3月にキリスト教の祭日「イースター(Easter、復活祭)」を祝うため公園に集まっていたキリスト教徒を狙った自爆攻撃で、この事件では75人が死亡、数百人が負傷した。

 長年にわたって治安が悪化し続け、残虐な事件に慣れていたパキスタンだが、2014年12月に北西部ペシャワル(Peshawar)でTTPが学校を襲撃し、主に生徒ら150人以上が殺害された事件では衝撃を与えた。過激派による単一の攻撃としてはパキスタン史上最悪となったこの事件を受け、軍は過激派が罰されることなく活動していた部族地域で取り締まりを強化した。

 パキスタンでは料理や車の動力源として使われているガスボンベの爆発も多く、ラホールで今年2月に起きた爆発は当初武装勢力の攻撃とされていたが、後にガス漏れによる事故だったことが分かった。それ以来当局は、爆発原因の確認に慎重になっている。

 人口約600万人のラホールは文化の中心地で、パキスタン随一の有力州パンジャブ(Punjab)州の州都。
【翻訳編集】AFPBB News