運転中にスマートフォンを操作する「ながらスマホ」による交通事故が、5年前と比べて約2.3倍に増えており、極めて危険な行為として、警察庁が運転中にスマートフォン・携帯電話を使用しないよう、注意を呼びかけています。

昨年度、「ながらスマホ」による死亡事故は17件発生

警察庁によると、平成28年度中、携帯電話の使用に関連した交通事故は1,999件発生、5年前と比べて1.6倍となっており、そのうちスマートフォンの画面を見たり操作する、いわゆる「ながらスマホ」による事故が2.3倍に増えています。
 

運転中の携帯電話使用による交通事故


 
また、平成28年度中に発生した携帯電話関連の交通死亡事故27件のうち、約63%にあたる17件の死亡事故が「ながらスマホ」によるものです。
 

運転中の携帯電話使用による死亡事故発生状況


 
ちょうど昨年度は、「ポケモンGO」が熱狂的人気を博した影響もあり、運転中に「ポケモンGO」をプレイしていた運転者が死亡事故を起こし、禁錮1年2ヶ月の実刑判決が下されました。

運転中のスマホ使用は1点減点、危険を生じた場合は2点減点

各種の研究報告から、運転者は2秒以上スマートフォンの画像を見ると危険を感じるそうです。2秒間に、時速40kmで走る自動車は約22.2m、時速60kmなら約33.3mも進みます。
 
運転中、ほんの短時間のつもりでスマートフォンを操作しても、道路を横断する歩行者や、減速した先行車に気付くのが遅れ、大事故を起こしてしまう可能性があります。
 

2秒間に進む距離


 
運転中にスマートフォンや携帯電話を使用しただけでも、5万円以下の罰金、普通車で6,000円の反則金、1点の減点が科されます。さらに、事故や交通の危険を生じた場合には3月以下の懲役または5万円以下の罰金、普通車で9,000円の反則金と2点減点の対象となります。

iOS11では運転中にiPhoneの通知をオフにするモードが追加

iOS11では、運転中の通知をオフにすることができる「Do not disturb while driving(運転中は邪魔しないで)」モードが追加され、すべての通知がオフになるほか、届いたメッセージに運転中なので応答できない旨を返信することができます。
 
ただし、このモードも強制的に動作するわけではないので、結局は使う人の意識しだいです。運転中のわずかな時間、スマートフォンに気を取られただけで、誰かの命を奪ってしまうかもしれないことの危険性を改めて認識しましょう。

運転中のスマホ操作の危険性がわかる映像

以下は、運転中にスマートフォンを使用することによる影響をJAFがテストし公開した映像です。スマートフォンの操作により、前方への注意力が大幅に落ち、赤信号無視や衝突事故を起こしていることが分かります。
 

 
 
Source:警察庁 via ケータイwatch
(hato)