SMBv3にも対応した「Android Samba Client」でスマホからNASにアクセスする方法!

以前に紹介したようにGoogleがAndroid用のSambaクライアントアプリ「Android Samba Client」をリリースしました。利用条件はAndroid 5.0(開発コード名:Lollipop)以降で、アプリ配信マーケット「Google Playストア」からインストールが可能です。

そんなGoogle謹製のSambaクライアントアプリが7月19日(現地時間)にVersion 1.1にバージョンアップし、新たにSMBv3に対応しました。

そこで今回は改めてAndroid Samba Clientの使い方と、Sambaを使ったWindowsやmacOS、NASなどとのファイルのやり取りについて説明したいと思います。

【そもそもSambaやSMBって何?】

そもそもSambaとはどういったものを指すのでしょうか。筆者のように仕事などでコンピューター関連のエンジニアをしていれば、馴染みがあるのですが、一般の人にとってはあまり聞き覚えのないものだと思われます。

Sambaとは元々、UNIXとよばれるOSのソフトウェアのことで、Windows向けのファイルサーバー機能を提供する機能です。今ではUNIXに限らず、LinuxやmacOSにも対応しており、Sambaのサーバーが動作するパソコンなどにアクセスして、パソコンなどにあるファイルを閲覧などができます。

これまでもAndroidでもサードパーティーアプリを使えば、Sambaサーバーへアクセスできていたのですが、今回、Google謹製のSambaクライアントアプリがリリースされたため、より安心してSambaを使ったファイルサーバーにアクセス可能となりました。

そして、SMBとはローカルネットワーク上の複数のWindows間でファイル共有やプリンター共有などを行うための通信の標準仕様のことを言います。SambaはこのSMBに対応したアプリケーションというわけですね。

【[NASのユーザーを作成する】


それでは実際にAndroid Samba Clientを使って今回はBUFFALO製のNAS(ファイルサーバー)に接続してみます。NASは一般的にほとんどファイルサーバーとしてSambaが使われています。そのため、Windowsなどからはネットワーク経由で簡単にファイルの閲覧や編集が可能です。

Androidでもメーカーによってはプリインストールされているファイル管理アプリでもNASにアクセスする機能があったりしますが、なかったりわかりにくかったりといった場合にはAndroid Samba Clientを使ってみると良いでしょう。

Android Samba ClientでAndroid搭載製品からNASにアクセスするには、まずはNASの管理画面をWebブラウザーで表示して、Android用のユーザーアカウントを作成します。Webブラウザーなので、この作業はAndroidでもできます。


そして、管理画面からユーザー作成メニューを表示します。次に「ユーザーの作成」ボタンをクリックします。


基本的に入力する内容はユーザー名とパスワードだけで問題ありません。好きなユーザー名とパスワードを入力して「OK」をクリックします。


ユーザー作成が完了すると、ユーザー一覧画面が表示されます。先ほど作成したユーザーが表示されればOKです。ユーザーが作成されたことが完了したら「閉じる」をクリックして、アカウントの準備が完了です。

【NASの共有フォルダーを作成する】


次に管理画面から共有フォルダー作成メニューを表示します。


そして「共有フォルダーの作成」をクリックします。



共有フォルダー設定画面が表示されますので、共有フォルダー名を入力し、アクセス制限設定を「有効にする」にチェックを入れます。

続いて画面を下にスクロールし、先ほど作成したユーザーの「W/R」にチェックを入れて「OK」をクリックします。これでNAS側の準備は完了です。

他にもWindowsやmacOSでも共有したいフォルダーを作成し、Windowsならフォルダーのプロパティーから「共有」、macOSなら「システム環境設定」から「共有」にて「ファイル共有」にチェックを入れてオンにして設定します。

【Android Samba Clientの設定】

NAS側の準備が完了したので、続いてAndroid Samba Clientの設定に移ります。

なお、今回の接続先のNASのIPアドレスは「10.0.4.100」になります。これは環境によって変わりますので、IPアドレスやホスト名については各種マニュアルをご覧ください。

Android Samba Clientへのアクセスする際、サーバーを指定する場合、IPアドレスもしくはホスト名でアクセスすることになります。


上から順に「Share Path」および「Domain」、「Username」、「Password」を入力します。今回は下記の設定で接続を行います。

Share Path:\\10.0.4.100\test
Domain:10.0.4.100
Username:test01
Password:先ほど設定したもの

Share PathはSambaでNASへ接続する際のアドレスにあたり、最初に\を2個、次にNASのIPアドレスもしくはホスト名、そして\を1個、最後に共有ディレクトリ名を入力します。

例えば、NASというホスト名のNASにshareという共有ディレクトリを作成した場合のShare Pathは下記の通りになります。

\\NAS\share

続いて、DomainにはNASのIPアドレスもしくはホスト名を入力します。そして、Usernameには先ほど作成したNASのユーザー名を入力し、Passwordには先ほど作成したNASのユーザーのパスワードを入力します。すべて入力が完了したら、「MOUNT」ボタンをタップします。

【いよいよNASへのアクセス】


するとファイラーが立ち上がり、作成した「test」という共有フォルダー名が表示されます。「test」をタップすると、先ほど作成した共有ディレクトリにアクセスすることができます。


作成したばかりの共有ディレクトリには何もファイルが無いので、アイテムがありませんと表示されます。

【Android本体のファイルをNASへコピー】


それでは、先ほど作成したNASの共有フォルダーへAndroid本体に保存されているファイルをコピーしてみます。

コピーしたいファイルが保存されているディレクトリにアクセスし、コピーしたいファイルを長押しします。


すると、長押ししたファイルの左下にチェックアイコンが表示されます。それを確認したら、右上のメニューをタップして「コピー」を選択します。


その状態で、先ほど接続した「test」をタップします。


右下にコピーというメニューが表示されますので、コピーをタップします。


コピーが完了すると、NASの共有ディレクトリ上にファイルがコピーされます。


タップすればコピーしたファイルがきちんと表示できます。


また、画像を開くと共有ボタンとインフォメーションボタンが表示され、インフォメーションボタンをタップすると、その画像の詳細情報が表示されます。

【NASからファイルをコピー・削除】


NASの共有フォルダー内のファイルをAndroidへコピーしたい場合は、同じくコピーしたいファイルを長押しします。


コピーをタップし、コピー先のフォルダーに移動して「コピーする」をタップすればOKです。コピー以外に、ファイルの移動や名前変更が可能です。


ファイルを削除したい場合は、削除したいファイルを長押しした後、ゴミ箱アイコンをタップし、「OK」をタップすれば完了です。

このように家にNASやファイルサーバー、共有フォルダーを有効化したパソコンがあれば、Android Samba Clientを使うことで、Android内のファイルをUSBを介さずにWi-Fiなどでバックアップすることもできちゃいます。

また、パソコンからAndroidへUSBを介さずにファイルをコピーしたい場合もAndroid Samba Clientを使って、NASからデータを直接コピーすることもできるので一度設定してしまえば非常に便利なので是非とも使いたい機能だと思います。

記事執筆:YUKITO KATO


アプリ名:Android Samba Client
価格:無料
カテゴリ: 仕事効率化
開発者:Marketing @ Google
バージョン:1.1
ANDROID 要件:5.0以上
Google Play Store:http://play.google.com/store/apps/details?id=com.google.android.sambadocumentsprovider





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