NTT Comが日本のMVNOで初のeSIM実証実験!

NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)は24日、日本における仮想移動体通信事業者(MVNO)として初となる通信関連の世界的な業界団体GSMAの規格に準拠した「eSIM(embedded SIM)」の実証実験を開始したと発表しています。

SIMカードの通信プロファイル(携帯電話事業者・電話番号・契約内容などの情報)を遠隔から書き換えられるeSIMに対応する環境を香港のモバイル通信基盤上に構築し、IoTにおける活用やコンシューマー(一般消費者)の利用を想定した実証実験を日本および香港で行うとのこと。


現在、携帯電話では一般的に通信プロファイルを保持したSIMカードを利用しており、これらのSIMカードはあらかじめ通信プロファイルが設定され、出荷後に内容を書き換えることはできません。

しかし、SIMカードを挿し替えることなく、遠隔から最適な通信プロファイルを設定するといったニーズもあり、それらを実現するためにeSIMの規格が策定され、採用例が増えています。日本でも直近では、NTTドコモが「eSIMプラットフォーム」の導入を発表し、実際に今夏に発売された「dtab d-01J」は同社初のeSIM採用製品となりました。

例えば、eSIMを採用することでビジネス的にも以下のようなメリットをもたらします。なお、GSMAではeSIMについて現在「M2Mモデル」および「コンシューマーモデル」の2つのモデルの標準化が進められており、NTT Comはこれらのモデルが実用化段階にあることを踏まえ、いち早く実証実験を開始するということです。

1)海外において、現地通信事業者の安価な回線を利用することにより通信コストを最適化
2)製品にあらかじめeSIMを組み込むことで、出荷する国や地域、用途によらず製品仕様を共通にすることができ、在庫管理を効率化可能
3)海外において、ローミングが禁止されている場合でも現地通信事業者と契約して通信することが可能

今回、NTT Comが実証実験では、香港で提供しているモバイル通信基盤をベースに遠隔SIMプロビジョニングが可能な環境を構築し、この環境の下で日本および香港にあるeSIMを挿入した端末を用いて行います。

なお、これらの環境はGSMAに準拠した「M2Mモデル」と「コンシューマーモデル」の両モデルに対応しており、日本および香港をはじめ、米国など約40ヵ国・地域で通信が可能です。

・「M2Mモデル」の実証実験
あらかじめeSIMを組み込んだデバイスに対し、SIMを管理するサブスクリプションマネージャーから通信プロファイルの書き換えを指示します。無線通信を使って遠隔で通信プロファイルをダウンロードさせるほか、通信プロファイルの切り替え、無効化、有効化、削除といったオペレーションを行います。
例えば、グローバルで利用するIoT機器にeSIMを組み込み、海外に出荷した後に遠隔で通信を有効化し、さらに運用中に通信プロファイルを切り替えることなどを想定し、ビジネスプロセスが問題なく実施できるかどうかの確認を行います。

・「コンシューマーモデル」の実証実験
eSIMを組み込んだデバイスから通信キャリア・プランを選択して、通信プロファイルをダウンロードし通信を有効化するオペレーションを検証します。
例えば、スマートウォッチやモバイルパソコンなどのデバイスにeSIMを組み込み、エンドユーザーが任意のタイミングで通信キャリアと契約して利用開始することを想定したプロセスの確認を行います。


記事執筆:memn0ck


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