西野カナさんの「トリセツ」

写真拡大

歌手、西野カナさん(28)のヒット曲「トリセツ」の歌詞をめぐり、再びネットが盛り上がっている。

きっかけは、2017年7月21日放送の「LOVE LOVE あいしてる16年ぶりの復活SP」(フジテレビ系)で、KinKi Kidsの堂本光一さん(38)が、「(トリセツの歌詞って)男からしたらくっそめんどくさいですよね?」「『あ゛ぁん??』ってやつですよね」と、発言したことだ。

「光一に完全同意」

西野カナさんの「トリセツ」は、2015年発売のヒット曲。男性にはなかなか理解してもらえない女性の内面や乙女心を、取扱説明書の略語である「トリセツ」として表現している。

具体的には、「急に不機嫌になっても懲りずに付き合ってほしい」「小さな変化に気づいてほしい」「記念日にはエスコートしてほしい」といった、女性の気持ちだ。

もともと発売当時からSNSやネット上では、

「何様って感じですよ」
「女心って言うか人間としてどうかと思うわ」
「要するに『我儘な自分だけどちゃんと気遣って女心を汲んで欲しい』、もっと端的に言えば『自分の思う通りに動かない野郎はこの世に要らん』ってことだろ?」

など、辛辣な意見は目立っていた。

しかし、今回、トップアイドルが「くっそめんどくさいですよね?」と、テレビでバッサリ切ったことで、「トリセツ問題」は再燃。

ツイッターやまとめサイトでは、

「光一に完全同意 あの曲聴いてるとイライラしてくる」
「めんどくさいし浅ましいと思ってたわ さすが光一さんやで」
「ほんと、光一さんには共感できる」
「確かに光一さんトリセツの女の子凄い嫌いそうwww」
「正しい事を言うと叩かれるのが今の番組」

など、「よくぞ言ってくれた」的な意見が目立っている。

男性からの否定的な意見は想像に難くないが、女性からも、「ヤバい。私も西野カナのトリセツ嫌いだわ。だから独身なのかしら」「この曲の歌詞、けっこう自己中だよねw」と、シビアな意見は多い。

なかなか言えない乙女心をうたったはずの「トリセツ」。どうしてこうも嫌われてしまうのか?

押し付けのように感じるかどうか

J-CASTニュース編集部が、2017年7月24日、「ホンマでっか!?TV」(フジテレビ系)などにも出演する、恋愛依存の克服支援カウンセラー、畠山ユキ子氏に取材したところ、「この歌詞については、色んな受け止め方の男性がいるとは思います」と前置きしたうえで、こう解説する。

「歌詞から伝わる、女性側の『私を理解してほしい』感を、押しつけのように捉えるか、捉えないかの違いはありますよね。たとえば俺様気質の男性であれば、『トリセツ』のような内容は、男性が女性よりも下のように感じる場合もあり、イラッとさせてしまうのかもしれませんね」

もし聞いた男性が「押しつけ」のように捉えたら、不快に感じてしまうのも無理ないということだ。

実際、番組内でも、MCの吉田拓郎さん(71)は、「トリセツ」を気になる(好きな)1曲として紹介していた。

もともと妻の森下愛子さんに教えてもらったそうで、聞いた時に「うちの奥さんは、僕に対してこういうことを思っているってことじゃないのか?」と、考えたという。

「(女性たちの)こんな努力を気づいてほしいっていう歌なのでは?」と、理解を示す拓郎さんに、光一さんは最後まで納得がいかないようだった。

ツイッターでは、

「関白宣言時代の育ちだからトリセツ聴いて反省できる拓郎と、トリセツ時代に飲まれまいと必死に関白宣言してる光一さんの差だよなw」
「拓郎さんクラスになると包み込んでくれるんやな」

と、「冷静な分析」もある。