リバプールでドルト時代の躍進再現は困難? クロップ監督「彼らは私に時間を与えてくれた」

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就任3季目を迎える名将、タイトル獲得への期待高まるが…

 リバプールのユルゲン・クロップ監督は、かつてドルトムントで若き日の日本代表MF香川真司らを率いてブンデスリーガ2連覇、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)準優勝と成功を収めてきたが、当時のような大躍進をイングランドで再現することは難しいと考えているようだ。

 英紙「デイリー・ミラー」が報じた。

 2008年から15年までドルトムントを率いたクロップ監督は、低迷期にあったチームで若手を積極的に起用するなどしてチームを蘇らせた。2010-11、11-12シーズンにリーグ連覇を果たし、12-13シーズンにはCLで準優勝と欧州での競争力も取り戻した。

 10年夏に21歳でドイツへ渡った香川や、まだ10代だったドイツ代表MFマリオ・ゲッツェ、期待の若手の一人だったポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキやドイツ代表DFマッツ・フンメルス(ともに現バイエルン)をトップレベルに引き上げたのも、クロップ監督の功績だった。

 月日は流れ、クロップ監督にとってリバプールでの3季目のシーズンが幕を開けようとしている。タイトル獲得への期待も高まるが、指揮官はドルトムント時代の再現は難しいと指摘している。

「彼らには、お金がなかったんだ」

「ドルトムントの物語が再び起こるかどうかの確信はない。なぜなら、彼らは私に時間を与えてくれた。だからといって彼らも、20歳にもなっていない選手たちでトライすることが良い考えだと思っていたわけではない。彼らには、お金がなかったんだ」

 クロップ監督は当時のドルトムントの状況を、こう振り返っている。「イングランドとドイツでは大きな違いがある」と、リーグの競争力や資金力に差がある点にも言及している。

 リバプールは今夏、エジプト代表FWモハメド・サラーを4200万ユーロ(約54億円)で獲得するなど大型補強を展開している。それでも指揮官は、若手選手を軽視しているわけではない。「選手たちを教育することはチャレンジ。発展を忘れてはいけない」と育成の重要性も強調していた。

 リバプールと22年までの長期契約を結ぶクロップ監督。若き才能を見出す慧眼と育成手腕に定評のある名将は、リーグタイトルから27年間遠ざかる名門で大きな成功を収めることができるだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images