香港の屋上生活は快適?

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香港といえば、世界でもっとも人口密度が高い場所のひとつです。香港は、高度に都市化がなされており、いわゆるスラムと呼ばれるような場所が存在しないように見えます。香港のスラムといえば、九龍城がよく知られていますが、すでにこの場所は解体されています。

屋上にある?

それでも、香港には世界各国から、さまざまな人たちが集まってきています。香港は法律の規制などがゆるいため、外国人がビジネスをしやすいメリットがあります。それでも、香港は物価が高く、家賃も高めですから、持ち合わせの資金がない人、仕事がない人にとっては大きなネックとなっています。そんな人たちが集って集まる場所が、香港のビルの屋上、ルーフトップなのです。

意外と快適?

香港のスラムともいえる場所は、ビルの屋上にあります。そこに、トタンなどを積み重ねていくことで、でっち上げられた住宅が多く存在します。それでも、狭苦しい香港の住宅環境に比べれば風通しもよく、さらに水道や電気などもインフラも引くことができるので、案外快適といえるかもしれません。そんな物件を集めた写真集がルフィナ・ウー著による「香港ルーフトップ」(パルコ)です。

写真と間取り付き

本書では、ビルの屋上にある物件の写真と、間取りが記されています。さらに住人の年齢、仕事、バックグラウンドなどについても解説されています。香港の多様さがわかる本であり、東京に同じく都市の深みを味わえる本のひとつだといえるでしょう。これらの物件はもちろん違法建築なのですが、香港という都市は深刻な住宅事情の不足に悩まされていますので、こうした場所が存在することを暫定的に許容しているところも、都市の雑多さがあふれて面白みを感じられるようになっています。