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冷房の節約などを目的に、夏期の軽装を奨励するクールビズの取り組みも開始から10年以上が経過した。環境省が音頭をとった2005年には流行語のひとつに選ばれるほど注目されたが、いま企業の現場では、どこまで浸透しているのだろうか。マイナビニュース会員に聞いてみた。

まず、自身が勤める会社が夏場に「クールビズ」に取り組んでいるか聞いた。結果は「はい」が76.4%(230人)、「いいえ」が23.6%(71人)で、約8割が自身の会社がクールビズに取り組んでいることがわかった。

○クールビズの具体的な取り組みとは?

続いて「はい」と答えた230人に、服装やオフィスの温度など、具体的なクールビズの取り組みについて聞いみた。回答の中から、興味深い回答を筆者の独断でピックアップしたので、紹介していこう。

「冷房28度、短パンOK」(57歳男性 / 東京都 / 既婚 / 放送・新聞 / クリエイティブ関連)

「ノーネクタイで27度」(59歳男性 / 千葉県 / 既婚 / リース・レンタル / その他・専業主婦等)

「ラフな格好をしてもOK。エアコンの温度はあまり下げないようにしている」(57歳女性 / 北海道 / 既婚 / その他 / その他・専業主婦等)

「恥ずかしくない範囲のラフな格好で出社が可能。グリーンカーテンも実施」(45歳男性 / 東京都 / 既婚 / その他電気・電子関連 / IT関連技術職)

「照明をLEDに取り替えて熱源を減らしている。忙しい時間以外はエアコンを弱くする」(44歳男性 / 奈良県 / 未婚 / 専門店(ファッション・服飾関連) / 販売・サービス関連)

「希望者にはポロシャツを支給しています」(38歳男性 / 愛知県 / 既婚 / 広告・出版・印刷 / クリエイティブ関連)

「かりゆしウェア。結婚式でも着用OK」(42歳女性 / 沖縄県 / 未婚 / 教育 / 専門サービス関連)

「敷地内の緑地に水撒きタイムあり」(52歳男性 / 宮城県 / 既婚 / 専門店(総合) / 営業関連)

○許容できない服装は?

さらに、「これは、やりすぎ」「限度を超えている」と感じるクールビズを意識した服装で許容できないものについても聞いた。こちらも、筆者の独断で紹介していく。

「一部の役所ではアロハシャツを着ていますが、いくら観光地でも行き過ぎです」(56歳男性 / 和歌山県 / 未婚 / ガラス・化学・石油 / 販売・サービス関連)

「上着なしで商談にのぞむ他社の営業マンが、ワイシャツの胸元を開けすぎていて気持ち悪い」(31歳男性 / 神奈川県 / 未婚 / その他 / その他・専業主婦等)

「男性の短パン。脛毛が見えてだらしない」(30歳女性 / 京都府 / 既婚 / 医療・福祉・介護サービス / 販売・サービス関連)

「ヘソだしルックのノースリーブはいかがなものか」(44歳男性 / 和歌山県 / 既婚 / 食品 / 営業関連)

「サンダル履きの営業マンはいかがなものかと?私自身は気にはしませんが」(44歳男性 / 奈良県 / 未婚 / 専門店 / 販売・サービス関連)

「仕事場であることを考慮すると、生足はNGかと思います」(52歳女性 / 長崎県 / 未婚 / その他 / 事務・企画・経営関連)

「ネクタイをゆるめたまま着けている中途半端なスタイルは変」(54歳男性 / 東京都 / 未婚 / 医療・福祉・介護サービス / 専門サービス関連)

「クールビズじゃない格好の人が変な目で見られてしまうのはおかしい」(42歳男性 / 東京都 / 未婚 / サービス / 専門サービス関連)

「クールビズ実施中も、得意先との面談はスーツネクタイ着用必須。得意先がクールビズスタイルでも、こちらはスーツネクタイの必要はあるのか?」(66歳男性 / 大阪府 / 既婚 / サービス / 事務・企画・経営関連)

「顧客の前ではスーツを着ていないと失礼、と言う考え方があり、暑くても着用している。もうやめた方がいいと思う」(48歳男性 / 滋賀県 / 既婚 / その他メーカー / 技能工・運輸・設備関連)

○総評

今回の調査ではクールビズの実施状況は8割に迫る勢いだった。どうしてもクールビズが実施できない職種もあるので、それを加味するとこれは高い割合と言えるだろう。実施内容で多かったのは、ノーネクタイ、ノージャケットといったビジネスカジュアル。設定温度については、27度か28度というところがほとんどだった。夏用のユニフォームを支給している会社も複数あった。ユニークなところでは、水撒きをする、グリーンカーテンを利用する、照明をLEDに取り替える、在宅勤務の日を設定するといった声があった。

クールビズについて自由な意見を聞くと、営業マンがワイシャツの胸元を開けすぎていて気持ちが悪い、男性の短パンは脛毛が見えてだらしない、ヘソだしルックのノースリーブはいかがなものか、生足はNG、といった声があがった。役所のアロハシャツについても「行き過ぎ」とする意見が複数あった。これは筆者の偏見に過ぎないが、西洋人ならサマになるようなラフな格好も、日本人がやると、どうもラフになりすぎる気がする。

「得意先がクールビズスタイルでも、こちらはネクタイ着用必須なのが解せない」といった意見はごもっとも。世間が受け入れ始めてからそれなりの時間が経ち、「クールビズでない人が変な目で見られる」ところまで浸透したが、それでもなお、クールビズ未実施の企業はある。これは経営者の理解度の差だろうか。真夏の炎天下で大汗をかきながら、ジャケットを脇にかかえて営業周りをしているビジネスパーソンには、同情の念を禁じ得ない。

調査時期:2017年7月14日

調査対象:マイナビニュース会員

調査数:会社員301名

調査方法:インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません