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2014年からアジア初の運行が始まった大井川鐵道の「きかんしゃトーマス号」。2015年から「ジェームス号」も仲間入りし、重連運転やプッシュプル運転による運行も実施されている。そんな「トーマス号」「ジェームス号」のプレス向け体験イベントが7月20日に開催され、新金谷〜千頭間で実際に乗車した。

○蒸気機関車の迫力に喜ぶ幼稚園児たち

当日は地元の幼稚園児たちも参加。「トーマス号」「ジェームス号」が機関庫から新金谷駅ホームに入線し、旧型客車に連結されると、程なく園児たちもホームに入ってきた。リアルで迫力ある機関車を見て喜んでいた様子で、「トーマス大好き!」「ジェームス大好き!」との声も聞かれた。駅ホームにはトップハム・ハット卿の姿もあった。

この日の運行では、先頭が「トーマス号」、補機が「ジェームス号」となっていた。筆者も含めた報道関係者らも、園児たちとは別の車両に乗車。乗車した車両はオハ35-559。シートには『きかんしゃトーマス』のカバーが掛けられ、天井には『きかんしゃトーマス』のペナントが掛けられていた。当日の客車は普通車4両、お座敷車2両、展望車1両の計7両で、お座敷車と展望車はツアーの団体に使用されていた。

列車はあらかじめ窓が開けられている。冷房のない車両であり、窓からの風が心地良い。扇風機も設置されており、「JNR」(日本国有鉄道)のマークが記されている。

○トンネルで蒸気機関車のパワーを感じる

「トーマス号」「ジェームス号」は10時38分に新金谷駅を発車。窓から涼しい風が入り、車窓に見える大井川の川幅の広さもあってか、気分がいい。すると黒い粉のようなものが窓から入ってきて、服に付く。石炭を燃やした灰なのだ。こういった体験も、窓の開く蒸気機関車ならではのものである。

多くの人が窓を開け、気分良く乗車している中、列車がトンネルに入る。そうすると、急に車内が煙たくなる。最初のうちは窓を開けていた人も、やがて窓を閉めるようになる。ちょっと車内は蒸し暑い。これもまた、SLが石炭のエネルギーを活用して走っていることを感じさせるものだった。ちなみに旧型客車の時代、蒸気機関車牽引の列車がトンネルに入ったら窓を閉めるというのはマナーだった。現代の人は知らないかもしれない。

車内で「きかんしゃトーマス弁当」が配布される。箱を上に開くと、トーマスが飛び出してくる。弁当の内容は、おすしやおにぎり、エビフライ、フライドポテトなど。子供たちが喜びそうなものばかりだ。

蛇行する大井川を何度も鉄橋で渡り、そのたびに大井川は車窓の右側へ、左側へと変わっていく。トンネルの出入りも繰り返し、そのたびに窓を閉めたり開けたりしながら、11時51分頃、千頭駅に到着する。

千頭駅では「ジェームス号」「トーマス号」の順番で、転車台にて方向転換を行った。転車台は手動で動かすものであり、見ていた人たちからも「よいしょ!」のかけ声があがった。また、「トーマス号」「ジェームス号」だけではなく「ヒロ」「パーシー」も並んでおり、園児たちやトップハム・ハット卿と記念撮影も行われた。

乗車を終えた筆者たちは、バスに乗って川根温泉笹間渡駅付近へ移動し、鉄橋を渡る「トーマス号」「ジェームス号」の撮影を行った。復路の列車は「トーマス号」を先頭に、「ジェームス号」が最後尾から押すプッシュプル運転だった。