〈あらすじ〉

1954年、アメリカ中西部。シェイクミキサーのセールスマンのレイ・クロック(マイケル・キートン)に、カリフォルニア州の飲食店から大口の注文が入る。驚いたレイはどんな繁盛店なのかと興味を抱き、オーナーの兄弟に会いに行く。2人の名字〈マクドナルド〉を店名にしたハンバーガー店で、わずか30秒で料理が提供される革新的なオペレーションシステムにビジネスチャンスを見出したレイは、兄弟を説得してフランチャイズ化を成功させる。しかし、契約に縛られて利益が伸びず、経済的な苦境に立たされたレイは、自らの野望のために、兄弟との全面対決に突き進んでいく。

〈解説〉

世界最大のハンバーガーチェーンを一代で作り上げた人物のサクセス・ストーリー。『ウォルト・ディズニーの約束』のジョン・リー・ハンコック監督作。115分。

中野翠(コラムニスト)

★★★★☆50年代アメリカの活力を体現する主人公を一定の距離感を持って描写。マクドナルド兄弟、郊外の変化など見所いろいろ。

芝山幹郎(翻訳家)

★★★★☆孤独な戦いが強欲な拡張主義に変質していく経緯がかなり苦い。彫りは浅いが、50年代アメリカの晴天と暗雲が覗ける。

斎藤綾子(作家)

★★★★☆根気と行動力と誠実さと「えげつなさ」の自覚がレイの魅力。彼には、ナゲット問題を起こすような不実さはなかった。

森直人(映画評論家)

★★★★☆レイ・クロックの武勇伝を裏返したシニカルな味。自由競争の非情と残酷をえぐり出すアメリカン・ドリームの陰画だ。

洞口依子(女優)

★★★☆☆シェイクのようにドロドロした人間関係と奇妙なアメリカンドリームを挟んだバーガーの味わい。キートンの怪演に☆


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INFORMATION

「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」(米)
7月29日(土)より角川シネマ有楽町ほかにて全国ロードショー
監督:ジョン・リー・ハンコック
出演:マイケル・キートン、ニック・オファーマン、ジョン・キャロル・リンチ、ローラ・ダーン、リンダ・カーデリーニ ほか
http://thefounder.jp/

(「週刊文春」編集部)