アウディが女性蔑視CMで正式謝罪(画像は『shanghaiist 2017年7月20日付「Audi apologizes, pulls controversial commercial comparing women to used cars」』のスクリーンショット)

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フォルクスワーゲングループの一社であるドイツの自動車メーカー「アウディ(Audi)」の中古車を販売するにあたり、中国のある合弁企業が制作したCM。“花嫁は中古車みたいなもの。慎重に選べ”という表現が女性を蔑視していると批判されていた件で、同社がこのほど正式に謝罪した。

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問題となっていたのは結婚式を舞台にした34秒間のCM。新郎新婦が永遠の愛を誓うシーンに「ちょっと待った〜!」と割って入ったのは新郎の母親であった。彼女は新婦の顔の各パーツをじっくりと調べ、口を大きく開けさせて虫歯がないかを確かめる。その目つき、手つきは肉や魚を品定めしながら買うようなもので「女性蔑視。失礼にもほどがある」としてCMには批判が殺到していた。

この合弁企業を中古車販売ディーラーとして認可していたアウディは19日、『USA Today』を通じて「このたびの件は非常に遺憾。多くの人々にみて頂くためのCMでありながら、その認識はわが社の販売方針や価値観とは合わないものでした。CMは打ち切りとなり、二度とこのような事態が起きないよう部門責任者に内部統制システムの徹底調査と見直しを命じました」との声明を発表した。

ナレーションにもある通り、CM制作者が主張したかったのは「結婚(車選び)は人生の大きな決断(買い物)。安心できるものをどうか慎重に選んで」ということ。これに異論はないが、このCMの根底にある“息子の結婚はイコール新郎一家が嫁をもらうこと”という感覚に、ドイツの人々はさぞかし驚いたに違いない。

画像は『shanghaiist 2017年7月20日付「Audi apologizes, pulls controversial commercial comparing women to used cars」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)