韓国政府は、膠着状態に陥っている南北関係を打開する一環として、農業分野での交流を進める方針だ。韓国日報が19日、報じた。

韓国の農村振興庁傘下の国立食糧科学院は18日、「韓半島(朝鮮半島)北方農業研究事業」というプロジェクトに着手した。

民間と合同で行うこのプロジェクトは、30億ウォン(約2億9900万円)の予算が投じられ、北朝鮮の穀物管理状況など5つの分野における研究を進める。

プロジェクトには、地域、作物に合わせた栽培技術の研究、朝鮮半島の気候に合った品種の開発などが含まれている。中でも、力を入れているのは病害虫の予防だ。

南北交流の増大により、中国などの隣国から侵入した病害虫を、北朝鮮の検疫システムが防ぎきれなかった場合、韓国への侵入をいかにして防ぐかといった対応策などの研究に焦点が絞られている。

韓国は、今回の事業が南北関係の改善に寄与することを期待している。食糧支援などに比べると韓国国内世論の反発が比較的低く、北朝鮮としても比較的受け入れやすい提案との見込みからだ。

しかし、比較的ハードルの低い分野であるスポーツの交流でも、消極的な姿勢を取っている北朝鮮が、今回のプロジェクトを受け入れるかは未知数だ。

韓国政府は17日、南北軍事当局者会談を21日に板門店北側の統一閣で開催することを提案した。しかし、北朝鮮が一切の反応を示さず、会談は行われなかった。