インスタグラムで40万人以上のフォロワーを持ち、"The Kitten Lady"として知られるハンナ・ショーさんは、プロの子猫レスキュー活動家として毎日子猫たちのために奮闘している女性。8年前、木の上から助け出した子猫のココちゃんがシェルターに預けるには小さ過ぎると知り、自ら引き取ることに。それを聞きつけた近所の人たちが拾った子猫を彼女の元へ持って来るようになり、評判が広がったとのこと。これまですでに数百匹の子猫(生後6週間以下)をワシントンD.C.の自宅で育て、里親に出して来たハンナさん。彼女はその活動をソーシャルメディア上で記録し、1人でも多くのフォロワーが、支援に関わってくれることを願っているそう。

子猫が亡くなると、毎回泣きながら葬ってあげます。でもお墓の前でしばし黙祷したら、家に戻って顔を洗い、気持ちを切り替えるようにしています。他の子たちが私を待っていますからね。

「私の人生には"普通の日"なんてありません。新生子の猫を保護して育てたり、国中のシェルターの人たちのコンサルティングをしたり、猫の擁護活動をしたりと、毎日忙しくしています。今の私の生活は基本的に猫を中心に回っていますね。ココと出逢って人生が180度変わりましたから」

「毎朝起きてまずすることは、猫の面倒を見ること。現在わが家には、ニューヨークの猫キャンプを訪れた時に出会った4匹の子猫がいます。新生子期の子猫となると、(人間の赤ちゃんを育てるのと同じように)夜中に2〜3時間置きに目を覚まし、食事をさせたり、体を拭いたり、トイレに行かせたりしなきゃいけません。でもまだ小さ過ぎて歩くこともできない彼らは、寝るか食べるかしかしないので、面倒を見るのもそんなに大変ではありません。

"子ども部屋"のある家庭と同様に、うちには"子猫部屋"があります。そこには猫たちのために必要な日用品に加え、彼らが大きくなってから遊べるおもちゃなどがあります。壁にはこれまで育てて来た猫たちの絵や写真がズラリ。基本的に猫との生活空間はここだけにしています。そうして、自分のプライベートとある程度区別するように努めています。

でも子猫たちがこれだけ小さいと、どこへ行くにも一緒に連れて行っちゃうことも。美容院とか、車の修理とか、外食とか。一度庁舎にこっそり連れて入ったこともありましたね」

「子猫を育てる上で、周囲のサポート体制があるのは本当にありがたいことです。かかってしまった超過コストはそんなみなさんの寛大な募金によってまかなわれています。猫たちの通常の健康診断は、獣医のエリカ・エリス先生に協力してもらっています。彼女はいつもボランティアで時間と力を貸して下さり、本当に頭が上がりません。

もっと大がかりなX線検査や手術が必要な場合は、バージニア州にある<ノバ・キャット・クリニック>へ行き、新生子専門獣医のエレン・カローザ先生に必ず見てもらいます。クリニックでは、里親探し中の猫たちは診察料を割引で見てくれるんです。エリカ先生やエレン先生とは、ほぼ毎日電話で話し、エリカ先生には週1の検診毎に会っています。色々と大変なことがあったり、自分の休暇が必要になったりした時に頼れるのがまさにこの2人です」

Did someone order a cup of Tetley? ☕️ #comingrightup #tetley #socute #kittenlady

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「また、アンドリュー・マーティラという誰にも負けないくらい猫好きなパートナーが側にいてくれることも、本当にラッキーだと思います。彼が猫写真を中心に載せているインスタグラムもフォロワーが大勢いて、動物の性格をしっかり捉えた彼の写真は大人気なんです。出会いは、彼が友達の紹介で、うちで飼っている猫の写真を撮りに来てくれたのがきっかけでした。

それがまさかの初デートになるとは、誰も想像していませんでした。猫の話だけで終わると思いきや、一気に意気投合してしまって。まさか猫と関わる仕事をしながら、こんなイケメンと出会う機会があるとは思いもしませんでしたから、才能溢れる、猫好きでステキな彼との出会いにはびっくりしましたね」

The cuddle puddle of the century. #goodmorning #caturday #thespicies #frank #kittenlady

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「子猫レスキューの仕事をしていて一番苦しいのは、時として救えない命に遭遇することです。実は今の子たちも、もともと5匹いたんですけど、そのうちの1匹はひどいケガをしていて、安楽死させてやった方がその子のためだと判断しました。そうやって小さな命の死を見届けることはいつだって辛いことですが、だからといっていつまでも落ち込んではいられません。子猫が亡くなると、毎回泣きながら葬ってあげます。でもお墓の前でしばし黙祷したら、家に戻って顔を洗い、気持ちを切り替えるようにしています。他の子たちが私を待っていますからね」

Absolutely pooped from napping all day. She's got a rough life.

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「よく『1日中ただ猫と戯れているだけなんじゃないか』と思われるんですけど、それは私の仕事のほんの一面に過ぎません。子猫たちの面倒を見ていない時は、活動家として彼らのために声を上げています。オンライン上でいくつか記事を書かせてもらったり、『Orphan Kittens(孤児ネコたち)』という、猫の擁護資料として自分が作っている本を宣伝して歩いたりしています。これは私がココと出会ってから学んできたあらゆることを記した無料の資料で、これまで300件以上のシェルターや保護団体に配布して来ました。

また、子猫の飼育方法やちょっとしたお遊び動画などを公開するYouTubeビデオも制作しています。このような活動をフルタイムでやれているのも、私の作ったTシャツを買ってくれたり、募金をしてくれたりした大勢の寛大なサポーターのみなさんのおかげです」

「私の擁護活動の主軸はやはりソーシャルメディア上にあって、それによってより多くの人たちに子猫を正しく飼う方法を伝え、広めていけるのだと思っています。ソーシャルメディアに上げる情報に関しては入念に考察し、教育上効果的で、かつ楽しんでもらえるコンテンツを作り出すよう心がけています。

新生子の猫たちに関われば関わるほど、彼らがどんなにひどい環境に置かれているかを知ります。子猫って可愛いし誰にでも愛されそうだし、他の動物と比べてもそんなに大変な思いはしていないだろうと漠然と思っていたのですが、実は彼らは、24時間体制でケア出来る人がいないという理由で、シェルターに連れて来られるとすぐに安楽死させられているのです。

誤解しないでほしいのですが、シェルターが100%悪いわけではありません。ああいった場所の多くは政府や契約施設が運営していて、ほとんどの場合スタッフ不足や労働過多で、必要な設備も十分に整っていません。この事実を知り、私は自らがそこで一役買うことを決断したのです」

These are a few of my favorite things. [@kittenxlady]

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「コンサルティングの仕事では、よく国中を飛び回ります。色々な動物シェルターを訪れては、持続可能な保護活動や安楽死減少のための方法を共に模索しています。また、他にも募金活動やボランティア活動などにも参加しています。政策作りの面で協力させてもらったこともあります。

休みの日には女友達と遊んだり、キャンプやハイキングをしたり、ロッククライミングやジムに通ったりしています。なるべく夜は12時までには寝るようにしていますね。2時間置きに、子猫たちのために起きなきゃいけませんから」

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: 名和友梨香

COSMOPOLITAN US