リストラされやすい大学は?「明治vs法政」で比較してみた結果…

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「脱・学歴」をいくら叫ぼうと、純然たる学歴社会である日本では、年収、出世、果ては恋愛に至るまで出身大学で人生に格差が生じる。では、個別の大学を比べると果たしてどうなるのか。今回は、明治大学法政大学のリストラ状況を比較してみた。 2900人の大学を卒業した30〜49歳の男性へアンケートを実施、データを分析した結果は……

◆辛酸舐める法政、逃げ勝つ明治。根気強さが裏目に

 大卒の中で、リストラされやすい大学として複数の証言を受けたのが明治大卒と法政大卒の2校だ。MARCHの中でもバンカラな校風として知られる2校が挙がる。その理由は……。

「根性と馬力は両校ともにあり、社畜化しやすい。ただ、どちらかと言うと、法政大卒のほうが不満を内にためるおとなしいタイプが多い。そのため、法政大卒が業績も上がらずリストラされる流れになる」(大学ジャーナリスト・石渡嶺司氏)

 法政大卒の行く末はあまり明るいものではない。

「貧乏クジを引きやすいのは法政大卒。いまだに早慶、ひいては明治大への憧れと劣等感から社会に出て一発逆転を狙う傾向がありますが、判断を誤りがち」(コラムニストの石原壮一郎氏)

 法政大卒の大内直樹さん(仮名・33歳)もその一人だ。新卒で教育関係の企業で営業職に就き、現在Fランク大卒の上司たちの下、愚直に働き続けているが、職場内の不満は募る一方だ。

「部下への指導は『俺と一緒のことをしろ!』の一点張り。先日はイベントで椅子の並べ方を怒られました。全部並べられれば順番なんてどうでもいいと思うんですけど……。去年、明治卒のヤツがウチの会社に入りましたが、もう辞めちゃいました。そういう切り返しや割り切りの良さは明治のほうが上」

 ただ、明治大卒もまた社畜気質は他大学よりも強く、法政大卒と同様にブラック職場で働き続けてしまう傾向はある。

「飲食店の現場で3年間残業月80時間で散々コキ使われても、給料は16万円で据え置きでした。ある日、突然全く経験のないサイトを立ち上げ、1年で1000万円を稼ぎ出せと上からムチャ振りされ、会社は辞めさせたいんだなあと察し、すぐに退職しました」

 そう語るのは明治大卒の今井幸一郎さん(仮名・35歳)。最近、前の会社が半年前に倒産したことを知ったという。

 どこかで見切りをつける明治大卒に比べ、社畜度が高い法政大卒のほうはリストラされるまで辞めない。法政大の場合、男は黙って耐え忍ぶ――時代錯誤な昭和の根性論が裏目に出ることも少なくないようだ。

<明治vs法政 リストラ対決>

●生涯賃金
明治:3億7688万円
法政:3億8103万円

●貯蓄額
明治:484万円
法政:750万円

●課長以上の割合
明治:35.2%
法政:48.2%

★会社を辞める勇気を持った明治の勝ち

※算出方法:生涯賃金…卒業生の就職先データを基にAFGが試算/他項目…30〜49歳の大学を卒業した男性2900人へのアンケートから該当者を抽出

【石渡嶺司氏】
大学ジャーナリスト。全国の大学300校以上を実際に見学し、教育・就職分野に精通。著書に『キレイゴトぬきの就活論』(新潮新書)など

【石原壮一郎氏】
コラムニスト。“大人”研究の第一人者。『大学図鑑!』(ダイヤモンド社)、『オトナの学歴図鑑』(双葉社)など大学関連の著書多数

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