関ジャニ∞、なぜ老若男女を魅了する? 指原莉乃もうらやむバラエティでの“愛され力”

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 最新アルバム『ジャム』が初週売上32.7万枚と自己最高の記録を叩き出した関ジャニ∞。『TOKYO METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 2017』で野外フェスにも参戦し、ロックファンからも絶賛される演奏を披露するなど、関ジャニ∞の音楽性に注目が集まった。9月6日には39枚目のシングル『奇跡の人』がリリースされる予定で、いちアーティストとしての人気の高まりを感じる。

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 だが、彼らの魅力を語る上で、欠かせないのはやはりバラエティ力。毎週土曜の昼1時30分から放送している『関ジャニ∞クロニクル』(フジテレビ系)では、まさに関ジャニ∞の魅力が濃縮された時間。そのスペシャル番組『関ジャニ∞クロニクルえげつないクセまみれSP!!!』が7月19日22時からオンエアされた。

 「アイドルなのに頭おかしくてうらやましい」この日ゲスト出演した指原莉乃が発言した言葉は、関ジャニ∞に対するこの上ない称賛のように思えた。関ジャニ∞が魅せるバラエティは、かつての“アイドル”という枠を常に上回るパワーがある。ゲストが出すお題に対して、その場でおもしろ写真を撮り、チームで対抗する“ファボられタイムライン”のコーナーでは、村上信五がゴミ箱のなかに入ってみせたり、渋谷すばるが上半身裸+ゴールドのサスペンダーでかろうじて乳首だけ隠れた姿で登場してみせたりと、大暴れ。しかも「やりたいことやれてる」と満足そうに笑ってみせるのだ。

 発想の瞬発力に加えて、思いついたことを即行動に移せるフットワークの軽さ。ときには、一般の通行人や店員に交渉し、ベストなアングルで撮るという、バラエティとしては総合的なスキルが求められる。お題を出した陣内智則も思わず「好き……おもろい……」と、その潔さにハートをワシづかみにされた様子。彼らが男女問わず好かれるのは、こうしたバカらしいことも全力で取り組む清々しさにあるのだと感じた。

 一方、そんな爆発的な笑いを生み出すメンバーに対して「嫉妬する」という横山が、“横山的思わず嫉妬した大賞”もスペシャル番組の直前に放送された。この企画も今回で3回目。そのやり取りも実に微笑ましい。

 例えば、横山と錦戸亮、村上が参加している“英会話伝言コーナー”。ネイティブスピーカーの発音を聞き取り、英語でつないでいくのだが、回を重ねるごとに錦戸の英語力の上達ぶり、そしてオチとなる村上のボケにスポットライトが当たっていく。しかも、錦戸と村上のふたりも、横山を抜きにしてお互いを「すごいな」と褒め合う始末。さらに「うらやましい」とぼやく横山を、まわりのメンバーもフォローするでもなく「中ボケ」扱いする遠慮のなさ。そのさっぱりとした関係性そのものが、笑いを誘う。

 横山が嫉妬しながらも褒めるセリフも、ひとひねり効いていて愉快だ。臭いを想像してえずくほど敏感な大倉忠義を「次世代リアクション王」、誰の懐にもすぐに入り込める安田章大を「自然と人ったらし」、どんなエピソードトークが飛び出すかわからない丸山隆平を「う◯こもファンタジーにする男」などなど、ただ「カッコいい」「やさしい」ではなく、その人のクセを愛でるようにポイントをついてくるのだ。見る人が異なれば「扱いにくい」とも取られない部分を「嫉妬するほどいい」と言ってのけるのは、愛そのもの。

 「アイドルなのに頭おかしくてうらやましい」とは、アイドル像とは真逆のところにある人間らしいクセの強さまで愛で包むメンバー、そして同じように愛しいと思うファンの存在のことを言っているのだろう。関ジャニ∞のような仲間が、息子が、兄弟が、部下が、上司が、先生が、生徒が、旦那が、彼氏が……いてくれたら、自分自身が関ジャニ∞の一員だったら……きっと毎日が楽しいだろう。関ジャニ∞が老若男女を魅了しているのは、そんな誰にとっても“うらやましい”に紐づいているのかもしれない。(佐藤結衣)