苦手の克服はいらない!? 我が子を本当に伸ばす「習い事」選びのポイント4つ

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我が子にはあれもこれも“オールマイティー”に出来るようになってほしいですよね。

叱らずどんな親でも出来る!わが子を「自分からやる子」にするためのテクニック

「あれは出来るけど、これは出来ない」など苦手と得意のバランスが激しいのは困ります。

でも、苦手の克服をさせようと子どもを引っ張り回してしまうと、子どもは苦しいと思うんです。

『1人でできる子が育つ「テキトー母さん」のすすめ』の著者の立石美津子がその理由をお話しします。

「ハンカチの汎化作用」って?

突然ですが、心理学で“ハンカチの汎化作用”という言葉があります。

ハンカチを拾うときに、中央を持ち上げると四隅も上がっていきます。

ところが、四隅を全部引っ張ろうとすると、「ハンカチを拾う」という目的が達成できなくなり、落としてしまいます。

子育ても「あれもこれも平均的に出来るようにしよう」と思ったり、他の子どもや兄弟姉妹と比べて全体的に伸ばそうとすると潰れてしまいます。

反対に、その子の持ち味、強みを伸ばした方が結果的に伸びていきます。

計算問題はできるけど、文章題は苦手な子の実例

筆者は小学生に算数を教えているのですが、文章題が極端に出来ない生徒がいました。

計算問題は何とか解答できるのですが、文章題となると…からきしダメです。

文章題が載っているプリントを見た途端、その子の顔は曇るのです。

けれども、その子の母親から「うちの子は計算問題はもう出来るので、文章題をたくさんやらせてください!」と強くお願いされていました。

保護者の要望にも応えなくてはならないので、文章題だけのプリントを渡していました。

ところが、その子は全くやる気を起こしません。それどころか、「もう、辞めたい」「どうせバカだから」、しまいには「消えてしまいたい」と、ただ文章題が出来ないことだけで自己否定するようになってしまいました。

「これはまずいぞ」と感じたので、私は保護者の意向に反して「もう文章題はやらなくていいから計算問題だけやりなさい」と言い、計算プリントだけをやらせるようにしました。これを続けていくうちにみるみる顔色が晴れてきて、学習に対して意欲的に取り組むようになりました。

ある日「もう、自信喪失状態からは脱出できただろう」と思ったので“ほとんどが計算問題、1問だけ文章題”のプリントを渡すようにしました。

すると、自信がある計算問題を解く勢いで、文章題にも以前のように投げやりになることなくチャレンジ出来るようになりました。

2年経過したのちは、文章題だけの問題にも取り組めるようになりました。

子どもの苦手分野と「習い事」の選択

前記の例と同じく、習い事をさせるとき、子どもの意向を無視して親の考えだけでこんな理由で選んでいませんか?

運動が苦手だから、体操教室に通わせよう友だちとのコミュニケーションが苦手だから、チームプレーの野球をやらせよう私(親)がサッカーファンだから、本人は野球をやりたがっているけれどもサッカーをやらせよう絵が下手だからお絵かき教室に通わせよう落ち着きがないから習字を習わせて、落ち着かせよう水を怖がるのでスイミングに通わせよう

これから長い人生を生きていく中で、苦手なものから逃げる姿勢はよくありません。

でも、またまだ幼い子どもです。嫌いなこと、苦手なこと、出来ないことばかりやらされていたら、失敗体験ばかりして挑戦意欲が湧くことはないのです。

次第に習い事に行くことを渋るようにもなるでしょう。

結果的に成功体験を得ることが出来ないので、「伸びる」ということからドンドン遠ざかってしまうのです。

むしろ、

運動が得意だから体操教室に通わせよう子どもが野球が好きだから野球をやらせよう絵が好きだからお絵かき教室に通わせようじっとしていることが苦手だから、ダンスを習わせよう

の方がよいのです。

習い事の選び方で大切なポイントは次の4つです。

子どもが興味を持っていること好きなこと得意なこと適性に合っていること

伸びる人は自分の強みを知っている人

平均的になんでもそつなくこなす人よりも、“一芸に秀でている人”が重宝される時代に既になりつつあります。

今以上に人工知能が普及してくれば、益々そのようになります。

また、大人になって自分の強みを知っている人は、それを活かして人生を切り開いていくことが出来ます。

他の人が出来て自分に出来ないことがあったとしても、「自分には不得意なことがあるけれども、他に得意なことがあるから大丈夫」と思うことが出来ます。

よく考えてみれば、大人だって手先が器用な人が刺繍を習ったり、料理が得意な人がますます腕を上げようと料理教室に通ったり、運動が好きな人がランニングに興じたりしますよね。それは子どもでも同じです。

また、仕事に就く際、緻密な作業が苦手でも人当たりがよく行動力がある人は営業職、人と対面するのは苦手だけけれども慎重でミスが少ない人はデータ作成などのデスクワークが向いていると言われます。この人員配置を間違えると会社はうまくまわっていきません。適材適所です。

まとめ

“好きこそ物の上手なれ”の諺通りです。子育てをしていると、子どものすべての面を平均的に伸ばそうとしたくなりますが、むしろ得意なことを伸ばした方が結果的に伸びていきますよ。

「これが苦手だからやらせよう」という考えは止めた方が良さそうですね。