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ワイヤレスチャージ 2020年代に実現?

自動車メーカーが、ワイヤレスチャージングパッドを搭載できるようになれば、走行しながら充電可能な次世代EVの実現もそれほど遠くはない。

もちろんそのためには、道路の地中にその何倍もの数のパッドを敷き詰める必要がある。この技術に関しては、BMWのワイヤレスチャージが有名だが、もうひとつのメーカーの動向も気になる。

「10年というのは、なかなか現実的なタイムスケールだと思います」と語るのは、ルノーのEV開発を率いるヴィルジニー・メイラードだ。

パリ ワイヤレスチャージの開発現場

ルノー・カングーのEVモデル

ワイヤレスチャージングは、パリにある専用テストコースで現在研究が進められている。


テスト車:ルノー・カングーZE
充電設備:米クアルコム社のワイヤレスチャージシステム

携帯電話用チップで名を広めたクアルコムは、自動車用ワイヤレスチャージシステムを開発することで、EVが1台売れる毎にロイヤリティが発生するライセンスの実現を目指している。


この技術が実現すれば、新世代EVがパッドのうえを一瞬で通過したとしても、20kWのエネルギーがクルマに送り込まれるという。具体的には時速90km/hまでの速度なら対応可能であり、結果的にEVがクルージング走行中に消費する電力を、同時に充電できることになる。

高速道1kmあたり、250mの充電区間

そして究極的な話をすれば、すべての道路にこのインフラが整備されると、EVはいつまでも走り続けることができるわけだ。これまでの研究では、
・高速道路1kmあたり、250mのワイヤレスチャージ区間
が存在すれば、EVはバッテリー残量を減らすことなく走行できるという。


フランスで行われている試験では、
・雨天走行
・地中のパッドから半車身ズレて走行
といったさまざまな環境テストが進行している。

次世代型ルノー・ゾエに期待すること

クアルコムは、停まっては走り出す程度の渋滞走行で、5kWの電力消費削減を実現するワイヤレスシステムをすでに完成させている。


一方のルノーは、ワイヤレスチャージされた電流をテスト車両のエレクトリカルシステムと調和させる車載ブラックボックスの開発を進めている。なお、ルノーは2020年代半ばに次世代型ルノー・ゾエを発表する見込みで、ワイヤレスチャージシステムを世に問うチャンスを手にしている。