メルカリ運営側は規制を強めてはいるものの、不正出品者は次々に奇抜な手段を考えるため、イタチごっこが続く。対症療法ではダメで、サイトの運営構造を抜本的に変えない限り、問題は解決しないだろう

写真拡大

スマートフォンを使って、個人間で私物を売買できるフリーマーケットアプリ「メルカリ」。その手軽さから、若い世代や女性を中心に人気のスマホアプリとなっているが、その一方で、ヤミ金業者やブルセラを彷彿とさせる不正出品が後を絶たないのも現状だ。こうした不適切な出品は全てユーザーの「モラル」が低いせいなのか。メルカリ側の問題点について専門家に聞いた。(取材・文/松原麻依[清談社])

現金、使用済み下着、妊娠米…
不適切な出品が問題に

 2013年にサービスを開始するや、他のフリマサイトを押しのけ、またたく間に国内シェアのトップに躍り出たメルカリ。そんな同サイトの“ウリ”は、原則としてどんな商品でも「自由」に売買できるということだ。

 出品欄にはトイレットペーパーの芯、消しゴムのカス、コンビニのレジ袋など、どこに需要があるのか分からない商品も並ぶ。

 こうした出品も悪ふざけ程度で済めばいいが、明らかに“グレー”な商品があるのも実情だ。国内だけでも数千万規模のユーザーを持つ巨大アプリだけに、問題視されている。

 中でも、今年に入って話題になったのが「現金」の出品である。たとえば、3万円札を3万5000円の売値で出品すると、今すぐ“現金”が欲しい人がそれを購入(メルカリは基本、クレジット払いが可能)。差額の5000円からメルカリに支払う手数料を引いた額が出品者の儲けとなるという手口である。

 その他にも、記入済みの領収書の束、有名大学の卒業証明書、使用済み下着や中学・高校の制服、女性が妊娠しやすくなると噂されている「妊娠菌」が付着しているとされるコメなどが話題にのぼった。

 メルカリの運営側は、現行貨幣や中古下着の販売を禁止するなど、規制を強めてはいるものの、その後も1万円札を魚の形に折った「オブジェ」や、現金がチャージされたSuicaが販売されるなど、現状はイタチごっこである。

続きはこちら(ダイヤモンド・オンラインへの会員登録が必要な場合があります)