インドネシアの首都ジャカルタのムルデカ宮殿(大統領府)で、AFPのインタビューに応じるジョコ・ウィドド大統領(2017年3月27日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】インドネシアのジョコ・ウィドド(Joko Widodo)大統領は、同国の麻薬撲滅対策の一環として、麻薬密輸の容疑者が身柄拘束の際に抵抗した場合は発砲するよう警察に命じた。

 ジョコ大統領は21日、ある国内政党に向けた演説の中で、警察関係者に対し「確固でありなさい。特にインドネシアに入国した外国の密輸人に対しては。彼らが少しでも抵抗したら発砲しなさい」と呼び掛けた。

 インドネシアの麻薬監視当局の記録によると、人口約2億5500万人の同国には約600万人の麻薬常用者がおり、ジョコ大統領はこうした状況を「麻薬の緊急事態」と呼んでいる。

 だが、麻薬密輸容疑者への発砲を許可するジョコ大統領の発言は「正式な手続きなしの発砲にお墨付きを与えるようなものだ」と人権保護活動家らは異議を唱えている。

 麻薬密輸に対して厳罰を科しているインドネシアでは、5グラム以上の麻薬を所持していた場合、死刑が適用される。過去2年間には18人に死刑が執行され、国外から非難の声が上がり、麻薬密輸での死刑を廃止するよう求める声が高まっている。
【翻訳編集】AFPBB News