五円玉と国際化社会

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日本に来ている外国人が五円玉の使い方がわからず迷っていた話題がネットで取り上げられています。確かに五円玉は、日本の硬貨の中で唯一アラビア数字の記載がありません。

漢字は読めない

「五」と漢字が書かれていても、漢字が読めない外国人はわかりません。中国人はじめ、漢字がわかる人ならば別ですが、すべての人がわかるわけではありません。五円玉は、真ん中のマルの周りは工業の歯車、さらに農業を現す稲穂、さらに漁業を現す海が描かれています。いわば日本の産業が描かれた、日本を代表するコインであるといえるでしょう。そこにアラビア数字が書かれていないのはちょっと不思議です。

インドのコインは?

例えばインドのコインには、アラビア数字が読めない人がいることも考えて、指のマークが記されています。1ルピーには1本の指、2ルピーにはピースマークが記された2本の指がデザインされています。これは多民族国家のインドらしいデザインであるといえるでしょう。日本人はほとんどの人が文字の読み書きができますが、インドをはじめ世界には、文字や数字が読めない人たちもいます。そうした人たちへ配慮を行ったデザインであるといえるでしょう。五円玉をめぐるエピソードは、日本人自身が気づくことのない思わぬ盲点を浮き彫りにしたといえます。