メルセデス・ベンツ、排出ガス不正の疑いを受け欧州で300万台超のディーゼル車を改修 日本でも同様の対応を
ダイムラーの取締役会は、排出ガス削減に向けた対応策を承認し、2億2,000万ユーロ(約285億円)を投じて、欧州で販売されたメルセデス・ベンツのディーゼル車300万台以上を改修すると、18日に発表した。なお、メルセデス・ベンツ日本では「ダイムラー社から、今後、日本でも欧州と同様の対応を行っていくとの連絡」を受けているという。
ドイツ政府はその前週、メルセデス・ベンツの役員を招集し排出ガスについて喚問を行った。その際にダイムラーは排出ガス試験を新たに受けることに同意したという。

ダイムラーは声明の中で「2億2,000万ユーロの費用を投じる予定だが、顧客に負担はかからない」と述べている。同社によるとこの"サービス・キャンペーン"は、数週間以内に実施される見通しだ。

今後、ダイムラーでは、2016年に初めてメルセデス・ベンツ「Eクラス」に搭載された新しい4気筒ディーゼル・エンジン「OM 654」を、他のモデルにも採用し、本格的に展開していくという。

2015年にフォルクスワーゲンが排出ガス試験で不正を行っていたことが発覚してから、基準値を超えた窒素酸化物(NOx)や、呼吸器系の病気を引き起こすとされる温室効果ガスの排出について、自動車業界全体に対する規制の監視が強化された。

今年5月には、23人の検事と警察官や司法当局者など約230人が、ドイツにあるダイムラーの複数の拠点を訪れ、虚偽の広告とディーゼル車の排出ガス後処理システムについて不正の疑いがあるとして、家宅捜索を実施した。

ダイムラーは4月の四半期報告で、米国で行われたディーゼル車の"機能"に関する調査が、高額な罰金支払いや大規模なリコールにつながる可能性があるとして投資家に注意を促していた。

なお、メルセデス・ベンツ日本では「ダイムラー社から情報を収集し、詳細が判明次第、適切に情報提供して参ります」とプレスリリース(pdf)で述べている。

By Reuters(Edward Taylor)
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

メルセデス・ベンツ日本 公式サイト
https://www.mercedes-benz.co.jp

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