北朝鮮政府は17日、ロシアの団体トップらに親善メダルを授与した。朝鮮中央通信が22日付で伝えた。

それによると、親善メダルを授与されたのは下院(国家会議)議員である国際平和基金連盟のカルポフ総裁、科学アカデミー極東研究所朝鮮研究センター長のアレクサンドル・ジェビン氏、モスクワ平和基金理事会のドビンスキ委員長。

この中のジェビン氏は、ロシアの国営メディアなどで北朝鮮擁護の強力な論陣を張ってきた人物。たとえば2015年3月には、北朝鮮が米韓合同軍事演習に反発していることについて、次のような主張を行っている。

「私なら、最も単純な問いから始める。一体どこで演習が行なわれているのか、ということだ。北朝鮮はカリフォルニアかフロリダの沿岸部で演習をやっているとでもいうのか? それとも、北朝鮮の空母がロサンジェルスかリッチモンドを巡航しているのか? あるいは北朝鮮の海兵隊が米国沿岸に降り立ったとでもいうのか? 米国から何千マイルも離れた場所で米国は何万、いや何十万人もの軍人の参加する演習を行なっている。これはもちろん、演習場所の近隣諸国の憂慮を招かないわけはない。このため、北朝鮮が自国の国防能力の強化策を取るのは当然のことだと思う」

親善メダルを授与されたほかの2人について詳細な情報は伝えられていないが、北朝鮮とロシアが密接な関係を維持する上で、貢献の大きい人物だと見られる。