汗っかきの男性が嫌われる理由が判明

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猛暑の夏、自分の服のニオイが気になるが、花王香料開発研究所と生活者研究センターは2017年7月20日、男性が着た衣類のニオイの元になる成分を突きとめたと発表した。

ニオイの元は、汗と皮脂のニオイが混じったもので、男性より女性の方が強く不快に感じることもわかった。花王はこの研究成果を2017年5月下旬に開かれた日本家政学会年次大会で発表、すでに新しい衣料用防臭技術として同社の防臭剤に応用しているという。

女性の方が2割以上多く「うッ、くさッ!」

花王の発表資料によると、洗濯した衣類も着た直後から色々な場面で気になるニオイが発生する。さらに猛暑などで汗をかく機会が増えるとニオイがきつくなる。特に男性が着た衣類のニオイを不快に感じ、男性の衣類と一緒に洗濯機に入れたくないという女性は多い。そこで花王は、女性が不快に感じる男性の衣類のニオイを明らかにするため、ニオイ成分の分析や性別によるニオイの感じ方の違いを調べた。

研究チームは、20〜40代の男性が1日着た衣類からニオイ成分を抽出、特殊な成分解析装置を使って分析した。その結果、男性が着た衣類のニオイは、短鎖脂肪酸、中鎖脂肪酸に由来する汗臭成分と、中鎖脂肪酸、アルデヒド、ラクトン、ケトンに由来する皮脂臭成分が混ざったニオイであることがわかった。いずれも脂肪が分解するとできるアブラ(脂肪酸)やタンパク質で、たとえば、短鎖脂肪酸は「足の裏」や「チーズ」のニオイ、中鎖脂肪酸は「使い古した油」や「廃屋の中」のニオイなどといわれる。

そして、抽出したニオイ成分から「汗臭成分のみ」「皮脂臭成分のみ」、そして「汗臭と皮脂臭成分を混ぜた」ニオイを作製し、男女各12名にかいでもらい不快度評価を行なった。10点満点で不快度を採点するものだ。すると、すべてのニオイで女性の方が不快度は高かった。中でも男女ともに一番不快度が高かったのは汗臭と皮脂臭を混ぜたニオイだ。汗臭と皮脂臭だけなら、それぞれ「体臭」のニオイだが、両者を混ぜたニオイは衣類のニオイになる。服を着た状態の方が「うッ、くさッ」と感じることになる。そして、男性採点者の不快度が平均6点だったのに対し、女性は8点と不快に思う度合いが高かった。

また、汗をかいた状態を想定し、汗臭と皮脂臭を混ぜたニオイを含んだ布に水をかけて不快度評価を行なうと、乾いた布より不快に感じる度合いが高かった。このことから、女性がもっとも不快に感じるのは、汗をかいた男性の衣類であることが改めて確認できたという。