充実の面持ちの西村喜廣監督(前列左から2番目) (C)2017 キングレコード

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 俳優・田中要次が映画初主演を飾った西村喜廣監督作「蠱毒(こどく) ミートボールマシン」がこのほど、韓国で開催中の第21回プチョン国際ファンタスティック映画祭でアジアプレミア上映された。田中と西村監督をはじめ、ヒロイン役の百合沙、出演の笹野鈴々音、プロデューサーの山口幸彦氏がレッドカーペットに登場し、イベントを盛り上げた。

 2006年に公開された高橋一生主演「ミートボールマシン」をモチーフに、「シン・ゴジラ」「進撃の巨人」の特殊造形を手がけた西村監督がメガホンをとった今作。借金の取り立て屋である野田勇次(田中)は、上司になじられ実母に金の無心をされ、挙句、がんで余命宣告を受けてしまう。そんななか謎の生命体「ユニット」に寄生され、おぞましい怪物と化した野田は、思いを寄せる女性・カヲル(百合沙)を守るため、血にまみれた戦いを繰り広げる。

 目を覆いたくなるようなスプラッターアクションの“凄み”もさることながら、西村監督がこだわり抜いた映像、美術、造形の迫力も見どころ。今年3月に米テキサス州で開催された「サウス・バイ・サウスウエスト」での世界初上映で高い評価を受けた結果、海外映画祭からの上映希望が殺到しており、今後はカナダ・モントリオールで行われる「ファンタジア国際映画祭」にも招待されている。

 プチョンでも、血しぶきが吹き出すなどの惨劇シーンに、観客は熱狂的な盛り上がりを見せた。西村監督は「プチョンファンタ映画祭、『蠱毒 ミートボールマシン』はメチャメチャ盛り上がったぜ! 韓国そしてアメリカ、ヨーロッパの観客ありがとう!」と興奮気味に謝辞を述べ、「自分から言うのは恥ずかしいけど、次の三池崇史は西村だ! とみんな言ってくれています」と充実の様子だ。

 また西村監督の次回作「エンバーマー 遺体の顔(仮題)」が、本映画祭のSitges Pitchbox Award(シッチェス・アワード)を受賞。「企画マーケットでも、次回作『エンバーマー』がシッチェスアワード受賞しました! 嬉しい!!」と喜びのコメントを寄せている。

 「蠱毒(こどく) ミートボールマシン」は、ほか鳥居みゆき、川瀬陽太、村杉蝉之介、三元雅芸、しいなえいひ、斎藤工らが共演。8月19日から公開される。