ファッションショー

写真拡大

 デザイナー高井知寿子が手掛ける山梨発キッズブランド「フランキーグロウ(frankygrow)」が7月22日、「生と性に対する尊さ」をテーマに初の単独ファッションショーを開催した。会場は北杜市に位置する現代建築物「中村キース・ヘリング美術館」。ショーの企画・演出には、アートディレクター塩内浩二とブランディングディレクター白石舞によるクリエーティブユニット「CATTLEYA TOKYO」が参画した。
 デザイナーの高井は3児の母で、出産を機に2010年春夏シーズンからコレクションをスタート。コンセプトは「simple pop!」で、ポップな色使いや前衛的なデザインが人気を集め、表参道に路面店を構えているほか、パリ含む国内外70店舗で展開している。デザイナーの高井は「いつかミュージアムなどでファッションショーをやってみたい」という希望があり、CATTLEYA TOKYOや中村キース・ヘリング美術館との出会いがあったことから、子供の未来に向けたクリエーティブなイベントとしてショーの開催を決めた。
 ショーのテーマ「生と性」について、CATTLEYA TOKYOの白石は「生まれることは尊いとは教えられるが、ではどうやって生まれるのか、"性"についてはタブー視されることが多い」とし、NYで活躍したストリート・アーティストのキース・ヘリングは31歳の若さでエイズのため亡くなったが、「恵まれた時代、情報化社会で生きる子供たちに、生と性に対する尊さを今こそ考えてもらいたい」というメッセージを込めた。
 ショーは2017年春夏コレクションと秋冬コレクションで構成され、前半は全身黒でまとめたスタイリング、後半にポップな配色のコレクションを中心に展開。無人島レコードやMAISON"SEEK"の生演奏も披露された。また"性"を黒、"生"を花に見立て、黒い熊に花をつけたオブジェクトも制作。ブランドコンセプト「simple pop!」が象徴するように、高井は「相反するものは常に共存するものだと思っている。お互いに肯定しあってこそ、そこに初めて新たなエネルギーが生まれる」という考えで、「キース・ヘリングもポップだが、生や性といった熱いメッセージが根底にある。一見ポップだけどそれだけじゃない、そういったところに共通点を感じた」と話した。