「米男子ゴルフメジャー第3戦・全英オープン・第3日」(22日、英・ロイヤルバークデールGC=パー70)

 「数年前のライダーカップのウエアやボクサーショーツ姿では1番ティーに立てない」と苦笑したのは、初日の試合中に宿舎に空き巣に入られ、金品や試合用のウエアを入れたスーツケースを盗まれたヘンリク・ステンソン。

 2日目は難を逃れた洗濯物の袋からいくつかを洗濯して急場をしのいだ。肝心のゴルフも2日目は1オーバーでしのぎ、3日目は5アンダー65で急上昇。「毎ホール、観衆の声援に励まされた」と安堵の表情を見せた。

 ステンソンは昨年の全英覇者で米ツアー5勝、欧州ツアー11勝の強者だが、なぜかウエア絡みのトラブルが多い。2009年のCA選手権では水中ショットの際、ウエアが汚れるのを避けるため下着1枚でショットしてゴルフ界を騒然とさせた。

 そのことに自ら言及したのが「ボクサーショーツ姿で」という冒頭の言葉。今回の空き巣の一件も「(契約先の)BOSSのウエアで身を固めている人を目撃したら木曜の12時から4時のアリバイを聞いてくれ」と茶目っ気たっぷりに災難を乗り越える姿勢だ。

 ウエアは盗まれたが、「この2日間を失わなかったこと、明日があることがうれしい」。そう、7位で迎える最終日、連覇の可能性は失われてはいない。(在米ゴルフジャーナリスト)