世界ランク3位ジョーダン・スピース【写真:Getty Images】

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通算11アンダーで首位快走、ハーモン氏がお墨付き「彼を打ち破るのは困難」

 全英オープンで初日から首位を快走する世界ランク3位ジョーダン・スピース(米国)の勢いがとまらない。3日目までボギーなしのプレーで通算11アンダー。2位マット・クーチャー(米国)に3打差を付けている。難コースで隙を見せないスピースに対し、「まるでタイガー・ウッズ」と称賛する声も出ている。英放送局「スカイ・スポーツ」電子版が報じた。

 歴代2位のメジャー14勝を誇る本家タイガーは4月に腰の手術を受けた。5月にはフロリダ州で飲酒あるいは、薬物の影響下で運転した疑いで逮捕。現在は腰の痛みと睡眠障害で専門家の治療を受けており、ランキングを1000位以下に落としているが、全盛期には「タイガー・チャージ」と呼ばれた驚異的な追い上げで無敵の強さを誇っていた。

 スピースがロイヤルバークデールで見せている強さはタイガーに通じるものがあるという。

「彼がタイガー的ということは言えない。なぜなら、本物のタイガー・ウッズは1人しかいないからだ。しかし、彼はタイガーのようなプレーを見せ始めている」

 こう語ったのは、1993年から2004年までタイガーの指導に従事していたプロのインストラクター、ブッチ・ハーモン氏。全英初優勝を目指すスピースはタイガーの育ての親からお墨付きを受けることになった。

タイガー師匠も称賛「これは運ではない才能」「彼はライオンの心を持っている」

「彼はより卓越したショットを打っている。ボールもより遠くに飛ばしている。グリーン周りのショートゲームが彼を救っている。ショットを外しても、挽回して戦況を一変させることができる。つまるところ、これは運ではない。才能なんだ」

 ハーモン氏は死角を見せないスピースのプレーぶりをこう称賛した。そして、23歳の若者は人間性も優れているという。

「彼を知っている人は、最も気持ちのいい若者だと言うだろう。実際にそうなんだが、彼はライオンの心を持っている。打ち破るには困難なんだ」

 このように話し、タイガーの師匠は観察眼を光らせていた。

 付け入る隙を全く見せない盤石のスピース。それを日本の松山英樹(レクサス)は7打差の4位から、最終日に炸裂させる「ヒデキ・チャージ」で巻き返しを狙う。果たして、最終日、全英オープンはどんな結末を迎えるのか。