アフガニスタンのカンダハル・タリンコット間の幹線道路に設置された検問所で警戒に当たる警察官(2016年5月1日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】アフガニスタン南部カンダハル(Kandahar)州で21日、幹線道路沿いにある村から住民70人が拉致され、少なくとも7人が殺害された。約30人が解放されたが、依然として少なくとも30人の行方が分かっていない。旧支配勢力タリバン(Taliban)の犯行とみられている。現地の警察が22日、明らかにした。

 カンダハル州警察のトップ、アブドゥル・ラジク(Abdul Raziq)氏はAFPに対し、「タリバンが21日にカンダハルとタリンコット(Tarinkot)を結ぶ幹線道路沿いの村の民家から計70人を拉致し、今日7人を殺害した」「遺体は今朝、村民らによって発見された」と述べた。

 またラジク氏は「30人が解放されたが、今も30人前後が拘束されている」と述べ、拉致されたのは「パシュトゥン(Pashtuns)人の民間人だ」と明らかにした。パシュトゥン人はタリバンの戦闘員の多くを占めている民族。

 カンダハル・タリンコット間の幹線道路はアフガニスタン南部最大の都市カンダハルから、ケシの栽培が盛んでタリバンが強い勢力を持っているウルズガン(Uruzgan%%)州の州都タリンコットまで続く。

 タリバンは通常、政府職員や軍人などを攻撃の標的にするが、今回の事件で村人が拉致された理由は分かっていない。

 アフガニスタン国内の武装勢力の勢力が強い地域ではタリバンやその他の武装勢力が旅行者を襲うことが多く、幹線道路の通行は非常に危険になっている。タリバンは道路で車を止め、政府関係者が乗っていないか調べるのが一般的で、タリバンが村に入って民間人を拉致するのは珍しい。

 アフガニスタンでタリバンは毎年4月に欧米が支援する同国政府を狙った「春の攻勢」を始める。戦闘に巻き込まれる民間人は増加の一途をたどっている。
【翻訳編集】AFPBB News