乃木坂46が8月9日に発売する18枚目シングル、『逃げ水』が、毎日のように、テレビ、ラジオで話題沸騰中だ。表題曲の3期生Wセンターはここでも紹介したが、その後、同時に発表されるカップリング曲も、この夏の各番組やイベントのタイアップ曲あり、2期生のみの楽曲ありと、充実した内容で、早くも握手会の売り上げも完売続出となっている。

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 そんな中、特に注目されているのが、アンダー楽曲『アンダー』という曲。

 もともと、乃木坂のアンダー楽曲(表題曲を歌う選抜以外のメンバーによる楽曲)は名作揃いで、秋にはそれらを集めたアンダーアルバムまで発売予定なのだが、今回は単に曲の良さで話題になっているわけではない。

 話題の焦点になっているのは『アンダー』というタイトルと、そのストレートすぎる歌詞である。

 内容的には、アンダーという陰の存在である彼女たちが、しっかりと根を張って明日に向かって頑張っているという歌詞なのだが、なんとも言えない悲壮感というか、絶望感の中であがき続ける姿をストレートに表現しているため、メロディの完成度の高さも相まって、賛否両論なのだ。

 当欄でも紹介したが、現状の乃木坂は、選抜の指標と言われた握手会の売り上げが完売であっても、選抜入りできないという飽和状態にある。そこにさらに人気の3期生が入るわけで、乃木坂のアンダーメンバーとファンにのしかかる重圧は非常に強く、ファンもかなり敏感になっている。

 特に、17thシングルでは選抜でありながら、降格したメンバー、そして17thシングルのアンダーでフロントにいて昇格を期待されていたメンバーのファンは、この歌詞をネガティブにとらえてしまっているようなのである。

 しかしながら、8thシングル「気づいたら片想い」から始まったアンダーによるアンダーライブは、今やプラチナチケットになるほどの人気を誇り、今回発表された九州シリーズも落選者が続出している状況。

 もはや「アンダー」というのは、ポジションではなく、一種のブランド化している。

 今回の18thで、わざわざ『アンダー』というタイトルの、ストレートすぎる歌詞の曲を入れてきたのは、運営によるアンダーメンバーへの信頼感と期待感を示すものなのではないかと、(楽観的すぎるかもしれないが)考えたいと思うのである。

 それが、アンダーによるシングルとか、ユニットデビューという形になるのかどうかはわからないが、乃木坂大変革の起爆剤として作用することを期待したい。